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2008年5月30日 (金)

源氏のゆかり(13)説明板3-弘徽殿跡

 出水通りを東に見通す所からの、小路の様子です。
 手前右に、前回紹介した清涼殿跡の説明板があります。
 その真向かいである左端に見える石柱と説明板が、弘徽殿跡になります。
 ビンクの花と、鉢植えが置かれたお宅の前です。


Pfuxb86c_s左が東神明町



 説明板は、本当に民家の外壁に取り付けられています。


Pcm8yhus_s弘徽殿跡



 ここは、光源氏の政敵であった弘徽殿女御のいた所です(「桐壷」巻)。弘徽殿女御は朱雀院の母であり、朧月夜は妹です。
 光源氏と朧月夜が出会ったのは弘徽殿の西廂で、細殿と呼ばれる所でした。そして、この弘徽殿の北側にあった塗籠で、光源氏と朧月夜は一夜を共にしたのです(「花宴」巻)。その後も、アバンチュールはつづきます(「賢木」巻)。
 そしてこのことが、光源氏の須磨退去の原因となります。
 今、物語が書かれて千年後の、この平成の世に、その場所に立てるのです。それも、フラリと自転車に乗って来て……。
 日本文学の楽しみは、こうして実感を持って追認できることにもあります。

 
 現場に来てみると、実際の後宮の位置関係と距離感がわかります。現実の世界は,民家が密集していて、道も狭い小路になっています。しかし、千年前のイメージは、これだけでも湧いて来ます。
 とにかく、物語で光源氏などがいたのは、本当にここなのですから。
 この現実認識は、読書から得られるものを圧倒します。


Aen_qepb_s説明板




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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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