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2008年6月30日 (月)

源氏千年(51)東西の温度差

 『源氏物語』の千年紀にあたる新年から、京都の自宅では、これまで購読していた朝日新聞に加えて、京都新聞も購読するようになりました。

 前半の半年を迎えた今日までに、新聞に記事となった『源氏物語』に関する情報を整理するつもりでした。しかし、何かと多忙で、なかなかまとめられません。また、その数量も半端ではありません。

 半年間の新聞記事を見ての印象を記しておきます。

 まず、『源氏物語』の千年紀に関する東西の温度差は、明らかなものとなっています。

 京都新聞などでは、毎日のように2、3件の『源氏物語』に関する情報が流されています。私は、可能な限り収集しています。それに比べて、朝日新聞は、感覚的には京都新聞の10分の1の情報しか流されていません。京都新聞が地方紙であり、『源氏物語』が京都との縁が深いことは承知しています。また、資料も多く残っています。
 それにしても、あまりにも新聞への掲載量が違いすぎます。

 東京版の朝日新聞となると、さらに少なくて、京都新聞の50分の1といったところでしょうか。

 これほどまでに『源氏物語』を取り扱う記事の量が違うのは、両文化圏の違いの反映でもあります。
 関東においては、『源氏物語』は他所様の日本古典文学作品です。知的な文化としての受容でしょう。
 それに引き換え関西では、内容が地元に連接することから、親しみとなじみの深い作品となっているのです。京都を歩けば、『源氏物語』の文化にぶつかるのですから。

 これが、ニュースになるかならないかの、大きな要因だと思います。

 古典を身近なモノとするためにも、ぜひとも東京での『源氏物語』の理解を広めることが必要だと思います。現状では、あまりにも表面的な受容に留まっているように見えるからです。

 今年は、年末までさまざまな情報が流されると思います。
 とにかく、収集を続けます。
 折をみてまとめて報告を、ということにしましょう。



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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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