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2008年7月11日 (金)

源氏のゆかり(20)説明板1-平安宮内裏跡

 「説明板13-建礼門跡」から北へ少し戻り、『源氏物語』の説明板が道々に立ち並んでいた下立売通を右に折れると、80メートルほどの所に「平安宮内裏跡」があります。


F6hbuxty_s山中油店前



 左に、江戸時代の文政年間からの商家・山中油店という、創業以来200年の油の老舗があるので、すぐにわかります。
 そのお店の向かいに、目指す説明板がありました。


0djcvhnl_s平安宮内裏跡



 ここの説明板は立派です。


Bxgfdhxz_s説明板



 平安時代にここは、天皇の住まいである内裏の東側だったところです。
 以前に訪れた、「源氏のゆかり(8)説明板12-平安宮内裏東限と建春門跡」(http://blog.kansai.com/genjiito/286)の真南にあたります。

 さらにこの説明板の右手には、「上京歴史探訪館(京・町家文化館)」があります。ここに来たら、ぜひ入るべきです。京の町家の中でも、立派なお家の雰囲気がわかります。

 帰りがけに絵はがきを買おうとしたら、たまたまその時に売ってくださった方が、もしお時間があるようでしたら、オープンしたばかりの隣の家を案内させていただきますが、とのことでした。
 ありまにも突然だったのですが、よくわからないままに見せていただけるのならと思って、お言葉に甘えてその女性に付いて行きました。


Qh2yym7u_s平安宮



 入り口には、「京まちや 平安宮」とあります。
 昨日オープニングのイベントがあったばかりで散らかっていますが、ということでしたが、案内されて入って仰天しました。なんと、昔の町家のままを復元というよりも、手をかけて修復したものだったのです。

 そして、この案内してくださっている女性が、山中恵美子さんでした。お姿などから、どこかで見たことのある方だと思っていたのですが、お名前を聞いて、昨日の京都新聞に載っていた方であることに気づきました。今日はセンスのいい洋服姿でしたが、新聞の写真では上品な着物でした。この方は山中油店のお嬢さんで、ご自分の広大な敷地の中でも、この屋敷をみなさんに解放することにしたのだそうです。昨日は、同志社女子大学の朧谷寿先生の講演があったのです。そのことが新聞に掲載されていたことを思い出し、お尋ねすると、まさにそのとおりでした。私も少し平安時代の歴史のことは知っているので、話が合いました。また、現在、二つ目のNPOの認可待ちをしているところなので、社会奉仕活動やボランティア活動についても話題が噛み合いました。偶然にこのような出会いがあったのですが、不思議な縁の巡り合わせだと思います。

 山中さんは、見ず知らずの何者かもわからない私を、ご丁寧にも家の中を隅々まで案内してくださいました。お話ぶりといい、その志といい、すばらしい方でした。

 2階から玄関の前を見下ろした所を、写真に撮りました。


Qdzu8fev_s御書所



 これは、「平安宮一本御書所跡」で、平安時代の中期に流布していた書籍を、それぞれ一部ずつ書き写して保管・管理していたところです。侍従所の南に当たり、長官は公卿別当でした。その下に、預や書手などがいたそうです。今で言えば、アーカイブズセンターに相当するものでしょう。

 突然のことでしたが、時代を肌身で感じさせる家を見て、日本の家屋のすばらしさを知り、そして人との出会いの楽しさを味わいました。

 丁寧にお礼を言い、ますますのご活躍を願って玄関を後にしました。
 町を歩くと、いろいろなことに出くわすものです。
 思いがけない、貴重な体験をしました。





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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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