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2009年4月12日 (日)

源氏のゆかり(36)説明板29-大雲寺旧境内

 自転車で、洛北岩倉の大雲寺を目指しました。
 北へ上がれば、桜はまだ見られると思ったのですが、すでに散り始めていました。

 国立京都国際会館の前を通り、岩倉川沿いの桜並木を北上しました。

090412iwakura岩倉川

 何度も来た大雲寺ですが、相変わらず整備がなされていません。
 『源氏物語』の「若紫」巻で、光源氏が紫の上との出会いの場としての「北山のなにがし寺」がここだというのは、角田文衛先生の説です。鞍馬山だという説もあります。

 これについての私の考えは、本ブログの「源氏のゆかり(2)若紫がいた北山」に書きましたので、ご参照ください。

 いずれにしても、とにかく大雲寺は話題性のあるお寺のはずです。


090412daiunji1大雲寺


 大雲寺境内の入口には、こんな簡単な標識があります。


090412daiunji0標識


 ここには、「紫式部の『源氏物語』や『太平記』井原西鶴の『好色一代女』等に当寺が舞台として登場する。」とあるだけです。
 もっと宣伝をすればいいのに、といつも思っています。
 境内も、雑然としていて、お寺らしくありません。

 さて、『源氏物語』に関する説明板を探したのですが、どうしても見つかりません。
 左上に上って、すぐ隣の石座神社の境内もみたのですが、そこにもありません。
 周囲を散策しても、それらしきものがないのです。
 諦めて返ろうとして、たまたまiPhoneでインターネットにつなげて大雲寺と説明板という組み合わせで検索すると、詳しい情報が得られました。 それによると、説明板は、北山病院の敷地内にある、とのことです。

 大雲寺から西に歩き、病院の敷地内を探しましたが、それでも見つかりません。
 どんどん病院の奥に入っていったところ、たくさん駐車してある自動車に隠れるようにして、説明板が見つかりました。

090412daiunji2北山病院敷地内

 これでは、見つけられないはずです。


090412daiunji3説明板

 かつては、この地に大雲寺があったとしても、これだけ離れた場所に説明板を設置するなら、大雲寺の境内にその説明がほしいものです。それよりも何よりも、なぜ大雲寺の敷地内に説明板は置かれなかったのでしょうか。
 この病院の敷地の奥まで入って行くには、それなりの強い意志が必要です。

 あえてこの病院の中に設置するにあたっては、大雲寺側の何らかの考え方や事情があったからでしょうか。
 内実はわかりませんが、ここを訪れる方は、その説明板が今の大雲寺にはないことを、承知して行かれた方がいいかと思います。

 今日で、桜の季節も最後です。
 岩倉からの帰路、山々の緑はきれいなグラデーションを描き出しているのが確認できました。

 初夏にかけて、新緑の季節となります。
 京の山々も、また新たな色を見せてくれます。

 夜になってから、賀茂川・中木の道の通り抜けに行ってみました。
 桜を惜しむ人が、たくさん訪れていました。

090412yozakuraライトアップの夜桜

 今年は、たくさんの桜を見ました。
 これからしばらくは、緑を差した葉桜を楽しむことにします。
 満開のみごとさは格別ですが、この散り初めた葉桜の淡い色も好きです。

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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