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2009年10月28日 (水)

再録(6)文明の利器と雷の悪戯〈1997.8.8〉

 今から12年前の話です。
 こんな感じでパソコン通信をしていました。
 欠陥商品によく当たる私ですが、雷にも当たられました。
 
 
 
突然の雷でわが家の電話とパソコンが壊れる〈1997.8.8〉
 
 
 昨日の朝のことでした。電子メールを送ろうと思い、いつもの通り、プロバイダーにダイヤル接続を試みました。しかし、何度やってもパソコンがフリーズするのです。昨夜というか午前3時まではパソコン通信ができたので、その後の5時間ほどの間に何らかのトラブルが発生したようです。

 我が家の電話は、ISDNを利用したものです(本ハイテク問はず語り1996.7.19を参照)。パソコン通信にはデジタル1回線を当て、アナログ2回線を普通の電話として使っています。ケーブルが緩んでいないかとか、切り換えスイッチを間違えてはいないかを色々と確認しても、昨夜との変更や異状は見あたりません。

 Macintoshのモデムやプリンタのケーブルは、丸いコネクタに差し込むだけです。何かの拍子に線が引っ張られると簡単に抜けてしまいます。このひ弱なコネクタに、幾度も泣かされました。この点だけに関しては、Macintoshがマイクロソフトに身売りをする前から、Windowsマシンの方が作りは無骨でもしっかりしていて安全でした。今回は、ケーブルが外れていることはありませんでした。

 切り換えスイッチは、Macintosh4台、DOSマシン2台、ポケットPC1台、モニタ2台、プリンタ2台、モデム2台、光通信デジタルカメラ1台を、すべて相互にデータ転送可能にするためのものです。現在、各4方向の切り換えボックス2台、各3方向の切り換えボックス7台、各2方向の切り換えボックス2台の計11台をカチャカチャ回しています。
 
 
 
091028switch1スイッチ・表面
 
 
091028switch2スイッチ・裏面
 
 
 
 子供の部屋へのイーサーネットケーブルも3本ほどが、部屋の外へと延びています。最近は物忘れと注意力が情けない程にひどくなり、切り換えスイッチをよく間違えています。しかし、今日は大丈夫でした。正しく切り替えを合わせていても、通信ができないのです。

 電話は使えるのだろうかと思い、4本の受話器をそれぞれ取り上げると、すべて使用不能になっていました。原因は、外と内との通信の仲立ちをするDSU内蔵のターミナルアダプタ(AtermIT45DSU/PC-IT45D1、NEC)の不調としか考えられません。そして思い至ったのは、明け方のものすごい雷雨です。8月1日に、大阪・富田林にある「PLの大花火大会」で数十万発の豪華な花火を見たばかりです。まさに、それと紛うばかりの壮絶な雷鳴でした。

近所の2軒に電話が使えるかどうかを確認しに行くと、2軒とも

「異常はないですけど。」

とのことでした。

 早速、車で麓のスーパーへ行き、公衆電話から奈良のNECに電話をしました。NTTではないのが、長いパソコンの経歴を思わせませんか。30分以上も話し中を我慢して、ようやく繋がった先方の返事は、

「昨夜はものすごい雷だったので、落雷かなにかの影響でターミナルアダプタが壊れたのでしょう。」

とのこと。出張修理ではいつになるかわからないので、NECの奈良サービスステーションへ持ち込むことにしました。一月半前に、ターミナルアダプタのROMを交換しに来てもらったばかりなので、またまた修理に要する手間と時間が惜しかったのですが、天災がらみではどうしようもありません。とにかく、電話が使えないと不自由なのです。

 係の方の説明によると、落雷によって電源か電話回路が損傷したようです。対策としては、

「雷が鳴ったら、ターミナルボックスの電源を抜いて、さらに電話線をはずすのがいい」

そうです。しかし、実際にはそんなことはできません。何と、カウンターの横には、雷からパソコンを守るという、優れものの電源コンセント用アタッチメントのチラシが、タイミング良く貼ってありました。もっとも、今回のような出来事には、効果のほどは分からないが、とのことでした。今日はこれまでに、数十件の同じ故障の対応をしたそうです。私の後には、NECのシステムイン奈良の方も、私と同じ機械を持ち込まれ、新しい物を受け取っておられました。

 今回は原因が明らかなので部品交換ということなりました。しかし、本当は判断が難しいそうです。それはそうでしょう。天候の激変は、NECのせいではないのですから。それでもすぐに、新しい交換用の本体をいただきました。無料でした。20年ほど前からNECのパソコン機器と付き合い、ここ近年はMacintoshを使っていますが、昔のつっけんどんなNECではなくなったんですね。それにしても、本当に無料でいいのでしょうか。複雑な気持ちです。

 なお、持ち帰ったターミナルアダプタで電話はすぐに使えるようになりました。これで一安心です。しかし、パソコン通信ができるようになるまでには、実に丸一日を要しました。ファイルの入れ替えや、いろいろな設定に手間取るのです。そして、6月下旬から使いだしたPowerBook5300CSも、常時電源を入れっぱなしにしていたせいか、今回のとばっちりを受けたようです。通信用のマシンは、またPPC-8100/80AVに戻すことにします。PowerBook5300CSのCPUには異常はないようなので、電卓代わりには使えそうです。

 私は、パソコンに向かう時間のうちの、八割以上はパソコンの保守管理にエネルギーを割いているように思えます。パソコンを活用した文学研究を継続するに当たっては、時間と出費の膨大なムダがその背景にあることを、今回も痛感しました。それでも、またまたこうしてキーを打っているのですから、本当に懲りないようです。それはそれで、自分を再評価して慰めるしかないように思っています。
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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