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2010年7月30日 (金)

心身雑記(66)今後の我が身についての巻

 これまでの検査の結果を踏まえての、担当医からの説明を聞きました。

 まず、内視鏡による検査の確認から。
 どこが問題箇所で、それにどう対処するかが、写真を目の前にして解説してくださいました。

 胃以外は、おおむね良好とのこと。転移もありませんでした。
 あくまでも、胃だけの問題だったので、一先ずホッと安堵しています。
 定期的に人間ドックで検診を受けていたおかげで、大事(?)に至らなくてすみそうです。
 とにかく、問題の胃を全部切ってしまえばいいのです。
 
 
 
100730pict
 
 
 

 図の青で囲った部分が、今から40年前に、十二指腸が破れたために切り取った胃と腸の部分です。

 今回、赤丸のところに悪性の腫瘍が出来ました。これは、残っていた3分の1の胃と腸のつなぎ目です。

 そして、今回切り取るのは、オレンジ色の部分です。

 これで、私の胃はすべてなくなります。

 もっとも、開けてみないとわからないが、とも。

 一番の問題は、腸が食道まで引き上げられるかどうかだそうです。
 40年前は、十二指腸が破れたために腹膜炎を起こしました。そのため、この部分がお腹の中でどの程度癒着しているのか、それこそ開けてから考える、とおっしゃっていました。
 何しろ40年前の技術で切ってつないであるので、状況によってはさまざまな手段が取られるようです。

 そのためにも、まだまだ検査は続きます。
 とにかく、お医者さんは慎重です。

 胃ガンに関するくわしい説明もありました。
 これは、胃ガンがどの程度の深さまで進行しているかを示す図です。
 
 
 
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 私の場合は、左から3つめの「T2」から「T3」の段階だそうです。
 左2つが初期段階なので、これはギリギリ危険地帯に突入です。

 次は、胃ガンの進み具合を進行度表にしたものです。
 
 
 
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 私は、「IB」から「IIB」あたりだそうです。進行が始まった頃、というレベルでしょうか。
 その下の、胃ガン手術後の生存率を見ると、まだ私は8割ほどの可能性があります。
 丁寧で、よくわかる説明でした。

 一番気になっていた今後について、私の生活は一変しそうです。
 そして、多くの方々へ迷惑をおかけすることになります。
 無事に生き続けることで、とにかくお許しいただくしかありません。

 40年前、退院する私にお医者さんから言われたことばの「45年」、これまでの私を縛ってきた「45年」という時間が、今回の胃の全摘出でリセットされる、と考えることにしています。予定の「45年」の4年半前に、それがリセットできるのですから、これはラッキーというものでしょう。

 そして、改めてこれからは、終着駅の見えない旅を始めることになります。
 みなさん、そうなのですが、私のこれまではそうではなかったので、少々複雑な思いがしています。
 これまでの、常に終端地点が見える中での生活が、ある意味では目標設定がしやすくて、生きやすかったようにも思えます。あと何年、と自分に言い聞かせて仕事や研究ができたのですから。
 終点の見えない、そして最終電車ではない生き方は、私にとっては40年ぶりのことです。

 あの、18歳の時の気持ちに立ち返り、明日が見えないけれども、どこまでも続いている道を、今回の手術が無事に終わったらスタートさせます。今は、何事もうまくいくことを願うのみです。
 そのためにも、今しばらくは、体調を整えてゆったりとした生活を送ることが、私に課せられた日課です。

 トラブルもなく手術が成功すれば、数ヶ月後にはまた社会に復帰します。
 その節には、これまで通り、よろしくお願いします。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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