京洛逍遥(158)上善寺の小山郷六斎念仏
最近ますます人気が高まっている京都検定に、こんな試験問題があります。
【京都検定 第3回2級】
8月22日から23日にかけて、京の六地蔵巡りが行われるが、大善寺、壬生寺、源光寺、上善寺のうち六寺でない寺院は?
【京都検定 第4回2級】
五山送り火が終わり、夏休みの最後を締めくくる子供たちを中心とした町内会の行事は何か?
【京都検定 第6回2級】
8月22日から23日に行われる「京の六地蔵めぐり」の一寺院で、鞍馬口にあるのはどこか?
ちょうど、この問題の答えとなる行事があったので、日曜日の夜8時に自転車で出かけました。
行き先は、地下鉄烏丸線鞍馬口駅と出雲路橋の間にある上善寺です。

いつもの賀茂川のウォーキングで、少し暗くなったら、折り返し地点の出雲路橋から賀茂街道沿いの道を引き返すのではなくて、西へ直進した烏丸通りに出てから北上して帰ります。その烏丸通りに出るまでの一本道である鞍馬口通りを歩いていた時に、上善寺で「六地蔵めぐり」があることを知ったのです。
六地蔵めぐりにあわせて奉納される「小山郷六斎念仏」は、昭和58年に国の重要無形民族文化財に指定されました。平安時代中期に仏教を広めるため、空也上人が鉦や太鼓をたたいて行ったとされる踊躍念仏が起こりだそうです。

同郷に棲む者として、これは見ておく必要があります。
今回は、11曲が奉納されました。
「三社しのぶ売りの曲」
このお祭りに関しては、『山車とまつり』というホームページに、詳細な報告があります。
2006年8月22日に行われた「小山郷六斎念仏」の写真は、この様子がよくわかるものです。一見の価値のあるレポートとなっていますので、ぜひご覧ください。
「六斎念仏」は、鉦や太鼓ではやして念仏を唱えながら踊る民俗芸能であることはわかります。そのことを踏まえて、最初に掲げた京都検定の試験問題を解くために、もう少し説明を加えておきます。
以下、「六斎念仏」と「六地蔵めぐり」について、「京都通(京都観光・京都検定)百科事典」の解説を紹介して参考情報とします。
この「京都通(京都観光・京都検定)百科事典」は、非常にマニアックな解説が特徴です。会員になると、制限なくたくさんの情報を見ることができるようになります。興味のある方は、会員になられたらいかがでしょうか。私は、今春から会員になりました。京都のことでわからないことがあると、すぐにこのサイトで確認をしています。
「六斎念仏」
毎月の6ヶ日の斎日(8・14・15・23・29・晦日)に念仏を唱えたことが名前の由来
経典によると、斎日には、悪鬼が現れて人を惑わす日として、正午からは食事を取らないで事を慎み持斎すべき「斎戒謹慎」の日とされる
元来、六斎念仏は、この6斎日に行われていた
現在では、お盆、精霊送り、六地蔵めぐり、地蔵盆などの行事に併せて行われることが多い
【六斎念仏の経緯】
平安時代
空也上人が、仏教を広めるために、鉦や太鼓をたたいて行ったとされる踊躍念仏が起こりといわれる
六斎日には、市中の各所で、鉦や太鼓を打ちながら念仏を唱え踊られたといわれる
【芸能六斎】
芸能六斎系では、太鼓、鉦、笛を使って、謡曲や長唄などから取材した曲や獅子舞、祗園囃子なども演じられる
民衆の娯楽として発展してきた
<主な芸能六斎>
梅津六斎念仏(梅宮大社 嵯峨天皇祭)
小山郷六斎念仏(上善寺 六地蔵めぐり)
桂六斎念仏(地蔵寺 六地蔵めぐり)
吉祥院六斎念仏(吉祥院天満宮 夏期大祭)
久世六斎念仏(蔵王堂光福寺 八朔祭法楽会)
嵯峨野六斎念仏(阿弥陀寺 地蔵盆)
嵯峨野六斎念仏(松尾大社 八朔祭)
千本六斎念仏(引接寺 千本ゑんま堂 精霊送り)
中堂寺六斎念仏(壬生寺 精霊送り)、(伏見稲荷大社 御旅所)
壬生六斎念仏(壬生寺 精霊迎え)
「六地蔵めぐり」
日程:8月22日〜23日
場所:京都の6ヶ所の旧街道口の寺院
ご利益:家内安全、無病息災
六地蔵めぐりは、京都の旧街道口に安置された六体の地蔵菩薩を巡拝し、家内安全、無病息災、罰障消滅、家運繁栄が祈願される伝統行事
各寺で授与される6色のお幡(はた)を束ねて護符として家の入り口に吊すと、厄病退散、福徳招来するといわれている
六地蔵とは、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道に迷い苦しむ衆生を救済す菩薩
亡くなって初盆には水塔婆供養し、3年間巡拝すれば六道の苦を免れるといわれる
【六地蔵】
伏見六地蔵 奈良街道 大善寺
鳥羽地蔵 大坂街道 浄禅寺 上鳥羽橋上六斎念仏鉦講
桂地蔵 丹波街道 地蔵寺 桂六斎念仏
常盤地蔵 周山街道 源光寺 乙子の地蔵
鞍馬口地蔵 鞍馬街道 上善寺 姉子の地蔵 深泥池地蔵 小山郷六斎念仏
山科地蔵 東海道 徳林庵
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