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2010年10月12日 (火)

西国三十三所(11)総持寺

 自宅から西国札所第22番の総持寺まで、地下鉄と阪急電車を使ってちょうど1時間。お寺が総持寺駅に近いこともあり、散歩がてらという感じで行きました。

 住宅街の一角にある、手入れの行き届いたお寺です。
 
 
 
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 お軸に御詠歌を書いていただくとき、3人おられた内の、奥におられた一番若い方だけが、暇そうに仏典を手にして眺めておられました。いつものご朱印ではなくて、今回は御詠歌をいただいて回っているので、できることなら流麗に書いてもらった方が有り難みが増します。

 しばらく、お土産物などを見ていました。しかし、年配のお2人はまだ手が空かないようなので、この若者に託すことにしました。
 先般書いたように、六角堂でお軸を台無しにされたことがあるので、書いてもらえばいい、というだけではありません。満願となり、表装したときの仕上がりも気になるのです。しかも、表装代に10万円近くかかるので、あだおろそかにできない代物です。お彼岸やお盆には、お軸のすべてを飾ります。あまり変なお軸にしたくはありません。

 若い方は、一字ずつ丁寧に書いてくださいました。出来具合はいかがでしょうか。
 筆を持つ手が硬かったので、見ている私の気持ちが乱れました。
 しかし、下手に連綿や変体仮名が使われていないので、かえって若々しさが感じられます。
 
 
 
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 この総持寺の御詠歌は、次の通りです。


おしなべて
おいもわかきも
そうぢじの
ほとけのちかひ
たのまぬはなし

 この歌の第2句を「たかきいやしき」とするガイドブックがあります。この部分は、どうやらかつては「たかきいやしき」だったものが、その言葉の意味に疑義が出て、今は「おいもわかきも」となったのではないかと、勝手に想像しています。
 また、何かわかれば報告しましょう。

 このお寺は、包丁の祖といわれる山蔭中納言が開祖です。
 料理の道を進む息子のこれからのさらなる精進も、観音様にお祈りしておきました。

 境内には、平安時代の基壇だったものが置いてありました。千年の重みを感じました。
 
 
 
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 帰り道、お蕎麦屋さんの貞寿庵が目に入りました。
 
 
 
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 これまでにも、何度かここで食べようと思いながら、しかし、この総持寺がいつも通り掛かりに立ち寄る寺なので、ツイまたの機会に、とやり過ごしていました。
 残念ながら、今日もそうです。私の食事時間と生憎合わないのです。

 このお蕎麦とは、いつか縁があることでしょう。
 西国巡礼の最初が私の父のため、次に娘のため、そして妻の実家である秋田の母のため、4巡目が私の母のためでした。今、私自身のためなので、次に6巡目の巡拝をするのは、妻のために回ることになるかと思われます。それがいつのことになるのか。今から楽しみにしておきます。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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