« 西国三十三所(19)元慶寺(番外) | メイン | 西国三十三所(21)中山寺 »

2010年10月20日 (水)

西国三十三所(20)壺阪寺

 西国6番札所の壺阪寺は、私の大好きなインドの香りが、境内のそこかしこに感じられるお寺です。

 境内に入ると、左に養護盲老人ホーム「慈母園」があります。
 
 
 
101020_tubosaka
 
 
 

 この寺は早くから、日本の高齢化社会とインドの貧困層との関わりに積極的に取り組んでいます。境内を歩くと、それが実感できます。

 こうした問題に興味のないであろう方や若者には、おもしろくない寺かもしれません。古いものを求めて来た方は、物足りないことでしょう。しかし、これは現代が直面する問題に今を生きる者の視点で取り組んでいるからです。宗教というよりも、問題解決の思想が生きています。

 まず、石段を上がると、美しい石像が目に飛び込んできます。
 
 
 
101020_daisekizo
 
 
 

 これは、インドとの国際交流の一環として、石彫刻支援事業による大石仏群として製作されたものです。インドの職人が製作して日本に招来したものなのです。
 右に文殊菩薩、左に普賢菩薩、中央に十一面観音菩薩が。そして顔を上げると、大きな釈迦如来がいらっしゃいます。
 平成19年に開眼と、インドから招来してまだ新しいので、白く輝いています。

 階段のところに、電動のリフトがありました。駅にあるものの簡易版のようです。雨ざらしで大丈夫なのか、心配になります。しかし、このような配慮があるところが、壺阪寺らしいと思いました。
 
 
 
101020_lift
 
 
 

 インドから持ち帰ったという仏頭も展示してありました。これは、まだ海外に持ち出せた頃のものを寄進されたのだそうです。今でもインドへ行くと、古道具屋さんらしきところに仏頭がころがっています。あれは、本物なのかお土産用にそれらしく作ったものなのか、ときどき迷います。
 かつては、本物が自由に売買されていたことが、この展示を見てわかりました。
 
 
 
101020_buttou
 
 
 

 礼堂のご本尊も拝むことができました。『壺阪霊験記』のお里・沢市で知られるこの寺らしく、本尊である十一面千手千眼観音の眼が、何と言っても特徴的です。

 目の不自由な方のための点字の本は、ガラス戸のケースに入っていました。
 ただし、源氏物語は見つけられませんでした。
 前回、丁寧に説明していただいたので、今回は戸棚の前を素通りです。

 この点字本については、すでに

「【復元】点字本『源氏物語』(全3冊)」

「点字本『源氏物語』(その後)」

で書きましたので、ご参照いただければと思います。


 自分用に、メガネチェーンを買いました。
 
 
 
101020_meganechane
 
 
 
 使い心地は非常に悪いものです。しかし、これは気持ちの問題です。もうしばらく、使ってみます。

 お決まりの、お里・沢市のスポットです。
 
 
 


101020_osato
 
 
 

 その縁でメガネもあります。
 
 
 
101020_megane
 
 
 

 いつものことながら、ここの大観音は迫力があります。
 
 
 
101020_sekizou
 
 
 

 大観音石像は、20メートルの高さがあります。7万人のインドの石工による手作りだそうです。昭和58年に開眼法要が営まれました。手前は、大涅槃石像です。

 石殿は、インドに来たかのような錯覚に陥ります。
 
 
 
101020_sekiden
 
 
 

 ぜひこの中に入り、しばしインドの雰囲気を体験してもらいたいものです。

 お土産物屋で、目によいというお茶や煎餅などがありました。地元の目薬も、今では全国的に知られるようになっています。欲しかったのですが、家にいろいろとあるので、今日のところはパスです。またこの次にしましょう。
 
 
 
101020_ojiku
 
 
 

 壺阪寺のご詠歌は、次の通りです。


いはをたて
みづをたたへて
つぼさかの
にはのいさごも
じやうどなるらん

 
 
 

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

Powered by Six Apart
Member since 07/2008