« 大和平群での炉開き | メイン | 第1回「池田亀鑑賞」の応募は12月20日までです »

2011年11月 4日 (金)

インド古典舞踊発表会2011

 昨日はお茶のお稽古の後、奈良駅南にある奈良町物語館で開催された「デバダーラ オディッシー 2011 発表会 スペシャルインド古典音楽ライブ × 東インド古典舞踊」に行きました。
 
 
 
111103_indo1
 
 
 

 インドの舞踊はニューデリーなどで何度も観ていたので、シルクロードの終着地である奈良で観るのは興味深いものがあります。特に、オリッサ州の踊りは何度か現地で観ています。

 今日の踊りは、東インド古典舞踊オディッシーダンサーの仲香織さんと教え子のみなさんでした。音楽は、池田剛さんの笛、上坂朋也さんのタブラです。

 奈良の町家を使った会場でのイベントは、ぎっしり満員となりました。

 第1部は、踊りが2つ。
 (1)「マンガラチャラン」
  踊りにまつわる仲さんの話は、ガネーシャ神の話からでした。
 (2)「バラバティ・バーラビ」
  脚で踏み鳴らす鈴の音が、きれいに揃っていました。
 
 
 
111103_indo2
 
 
 

 幸い、私は中央の最前列に座ることができたので、自由に撮っていいいわれていた写真は、なかなかいいアングルで撮れました。
 後ろにいた子どもたちが、「先生や!」と言っていたので、仲さんの教室に通う生徒たちも来ていたようです。

 この後、気分転換にということで、「眼球運動」「首の運動」「指の運動」をみんなでしました。インドの踊りで特徴的な上半身の動きです。みんなで、このたくさんのムドラという所作をしました。

 第2部は、インドの音楽です。
 太鼓とシタールは多いが、今日のようにバンスリという笛とタブラの演奏はあまりないそうです。
 
 
 
111103_indo3
 
 
 

 ヒンドゥー教ではもっとも人気のあるクリシュナ神は、笛を持っていることでよく知られています。インドの神像や絵画では、青黒い肌をしていて、その横には愛人ラダーが寄り添っています。インドの叙事詩『マハーバーラタ』を読んでいたので、親しみを持っています。さらには、クリシュナが生まれたと言われるマトゥラーという所に、ダージマハルに行き来する時に何度も立ち寄っています。マトゥラーは私の好きなインドの町の一つです。ここは、ヒンドゥー教の7大聖地の一つでもあります。
 そんなクリシュナの話になったので、興味を持って膝を進めました。しかし、クリシュナ神の説明はすぐに詰まって打ち切られました。
 インドの古典芸能は、ヒンドゥー教の神様の話が欠かせないので、ぜひおもしろおかしく語れるように調べておかれたらいいのに、と思いました。非常に残念でした。

 笛の独奏は、田舎っぽい素朴な曲でした。
 タブラとの掛け合いでは、7拍子から16拍子へ、さらにだんだん早くなるものでした。ボレロのような雰囲気を想像していたら、次第に単調になりました。盛り上がりに欠ける気がしましたが、テンポが早くなると楽しく聴けました。

 バックに流れる重低音の電子音が、私には気になりました。低周波の音は、人の心に影響力があるので、宗教的な行事で利用されることが多いと聞いたことがあります。これも、そのトランス効果を考えてのものなのでしょうか。
 低音に気分が悪くなる人もいるそうですから、あまり長く耳にしない方がいいとも聞きました。実際にはどうでしょうか?

 第3部は、またオリッサの踊りです。
 (3)「スタイ」
  インド舞踊特有のポーズの説明から始まりました。
 そして最後に、「シバスタック」というシバ神の踊りと「モクシャ」という解脱の踊りでした。

「シバスタック」は、仲さんの独壇場で、広い空間を活用して、動きの激しい踊りでした。さすが、荒ぶる神シバを飛び跳ねながら躍動的に表現したものでした。
 
 
 
111103_indo4
 
 
 

 「モクシャ」の踊りの後で、「おうむ(あうん)」というマントラを3回みんなで唱えました。これも、会場の参加者を巻き込んでのものでした。
 
 
 
111103_indo6
 
 
 

 オリッサ州の古典舞踊であるオディッシーは、かつて在インド日本大使館のジャパンイヤーのイベントで観ました。オリッサ州はインドの南東にあり、私がデリー大学に客員教授として行っていた時の教え子のP君の出身地です。いいところだから来てくれと誘われています。その後、2度ほど舞踊を観る機会がありました。インドにたくさんある踊りの中でも、パフォーマンス性に優れた踊りだといえるでしょう。

 終演後に仲さんにお尋ねしたところ、ジャパンイヤーの時には仲さんもニューデリーにいたそうです。しかし、在インド日本大使館で踊ったのは小野さんでしょう、とのことでした。
 日本人は、何人もインドでダンサーとして活躍なさっています。仲さんも、その内の一人だったのです。私はインドで、3人の日本人の方のオリッサの踊りを観ていることになるようです。

 仲さんは来月、デリーでまた踊るとおっしゃっていました。
 日本での啓蒙普及活動ともども、益々のご活躍を祈って会場をあとにしました。
 
 
 

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

Powered by Six Apart
Member since 07/2008