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2012年5月 5日 (土)

京洛逍遥(229)上賀茂神社の競馬会 -2012-

 葵祭を迎える頃になると、下鴨神社と上賀茂神社でさまざまな神事が行われます。

 端午の節句の今日は、下鴨神社で歩射神事があります。一昨日の3日に行われた馬上の流鏑馬に対して、地上で矢を射ることで葵祭の沿道を清める、魔除けの神事です。

 このことは、「京洛逍遥(67)下鴨神社の歩射神事」(2009年5月 5日)で書いた通りです。

 今日は下鴨ではなくて、勇壮な上賀茂神社の競馬会の方に行きました。
 この競馬会の詳細な説明は、これまた3年前に書きましたので、以下のブログをご参照ください。

「京洛逍遙(68)上賀茂神社の競馬会」(2009年5月 5日)

 たまたま娘夫婦から電話があり、これから競馬会に行くところだと言うと、自分たちも行きたかったとのことで、上賀茂神社前の御園橋で急遽合流することになりました。
 賀茂川に架かる御園橋の近くにあるスーパーで買ってきたおかずや飲み物を、賀茂川の川原にある大きなベンチに拡げて、まずは4人で腹ごしらえです。

 中洲には、顔馴染みの鷺がいつものように、ジッと北山と送り火の舟形を見つめています。
 
 
 
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 涼しい川風が吹き渡ります。木陰に場所を確保しての食事でした。しかし、とにかく日差しがきついので、馬場での暑さが思いやられます。

 会場となっている馬場は、たくさんの人で埋まっていました。
 最初の勝負は儀式としてなされます。赤い装束の左方が勝つことになっています。
 
 
 
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 それに続く競馬は、真剣勝負ということで迫力満点です。目の前を疾駆する馬も人も、必死の形相です。
 
 
 
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 後から迫り来る左方が、前の黒い装束の右方を追う気魄には、鳥肌が立つほどのすごいものがありました。追われる右方の馬上の騎手(乗尻)の表情が、追われる身の怯む姿を物語っています。
 
 
 
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 祭りの後は、三ノ鳥居の横を流れる、ならの小川で水遊びをする子どもたちの歓声が、木々の間をそよぐ涼風と共に届いてきます。
 
 
 
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 帰りに娘夫婦も我が家に立ち寄るというので、我々は自転車で、バスで来た娘たちは賀茂川散歩です。
 家に着くと、早速お茶をいただくことになりました。今月からは風炉釜です。お菓子は、先ほどの上賀茂神社の鳥居前で買った名物の焼き餅と柏餅です。

 初めて使う電気炉をセットし、にわか仕立てのティータイムとなりました。
 まずは娘が3人に点てます。それを見ながら見よう見まねで婿殿が3服点て、続いて私が2回り分以上を点てることになりました。何杯もお代わりがあり、なかなか忙しいお薄のお点前となりました。先週のお稽古で教えていただいた、自分で点てて自分で飲むこともできました。

 今月からは風炉手前になります。娘も私も、炉から風炉に突然変わったこともあり、多分にうろ覚えのお点前です。しかし、喋りながら楽しく美味しくいただきました。素人のまねごとながら、これも立派なお茶会だと思います。
 お茶を取り入れた生活は、肩から力が抜けて気持ちも落ち着き、なかなかおもしろいものです。お作法のことは、こうした機会をたくさん持つことで、少しずつ身についていくことでしょう。

 なお、部屋には娘たちの前途を祝して手に入れた軸を掛けました。
 写真に収めるために並べてみました。
 右が、過日の「色紙の禅語「竹葉々起清風」」(2012年3月13日)で紹介した、大徳寺の前田昌道老師がお書きになった色紙を軸に掛けたものです。
 
 
 
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 左は、一昨日届いたばかりのお軸です。


[回光返照](朱印)

  為君葉々
   起清風
 横梅山主鶴仙俊菫[鶴仙](朱印)[俊菫](朱印)

 この墨蹟は、愛知専門尼僧堂々長、特別尼僧堂々長及び正法寺住職の青山俊菫老師が、障害者福祉向上を願って揮毫されたものです。
 チャリティーの入札で落札し、茶掛けの表装をしていただいたものが、ようやく届いたものです。そして偶然にも、たまたま立ち寄ってくれた娘たちの来訪に間に合ったのです。

 この言葉の意味は、上記のブログ「色紙の禅語「竹葉々起清風」」にゆずります。
 2つの文字を比べると、形式の違いはあるにしても、それぞれに味のあるものとなっています。
 娘夫婦が来た時には、歓待と末永く仲良く過ごすことを願って、この軸と色紙を掛けることにしましょう。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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