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2013年2月 4日 (月)

NPOの法人印を精魂込めて彫っていただく

 特定非営利活動法人〈源氏物語電子資料館〉を登記するためには、法人の実印が必要です。
 どこで作ってもらうか、いろいろと探しました。
 結局は、やはり地元でと思い、その実印と認印の作成を、北大路駅前の印鑑屋さんである「京印堂」にお願いしました。
 
 
 
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 御主人の井上好央さんは80歳。手彫りにこだわる方でした。とにかく、お元気です。
 
 
 
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 人一人がやっと通れるほどの狭い店内で、入るやいなや印鑑の意義に関する講釈を受けました。

 日本人は、印鑑を軽視していると。大量生産の印鑑でごまかしていてはいけないと。
 外国のサインと同じように、手彫りの、この世に2つとない印鑑を守り伝える心構えを説かれました。

 とにかく、職人肌の方です。印章彫刻工として職業訓練指導員でもあります。
 今回依頼する印鑑がNPOのものであることの意義を理解して下さり、料金面でもいろいろと配慮をしてくださいました。いい若者を育て、私が彫る印鑑を次々の世代に手渡しして繫いでいってほしいと。

 角印の認印はすぐにできました。しかし、法人の実印が予定通りには出来ませんでした。原因は、手彫りで作っていく上で、18ミリの円周上に20文字を入れるのに納得がいかないとのことで、一旦断念されたことにあります。

 次の写真は、井上さんが数十年ご愛用の小刀と、今回制作途中で作り直しを決断されることになった18ミリの印材と印面です。赤い色の上に墨で文字を円周上に書き、それを彫り出されたところです。
 
 
 
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 そして、新たに20ミリの印材を取り寄せて、夜を徹して再度彫って下さったのです。
 
 
 
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 まさに、井上さんが精魂込めて作ってくださった貴重な作品です。大切に引き継いで行こうと思います。

 井上さん、本当にありがとうございました。大事に使います。

 帰り道で、北大路橋から賀茂川を見ると、ちょうど鷺が温かな冬の1日を、のんびりと鴨たちと戯れているところでした。そして、見ている私の目の前で、みごとな羽を広げて、華麗に飛び立ってみせてくれました。
 
 
 
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 記念すべき印鑑ができたので、氏神さまでもある下鴨神社へ行き、ご報告と今後のさらなる発展をお祈りしました。
 次の写真の手前にある世界文化遺産の石碑の向こうに、朱の垣に囲まれて鎮座するのが、下鴨神社の末社の1つで「印納社」といわれるところです。
 
 
 
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 写真右の説明板には、次のように記されています。


末社 印納社(いんのうのやしろ)
  御祭神 印璽大神(おしでのおおかみ)
      倉稲魂神(くらのいなたまのかみ)
 御本宮の御垣内に古くから祀られてある印璽社(おしでのやしろ)の御祭神を祀り、ここに古印を収め御守護を仰ぐお社である。またこの一帯は平安時代初期より室町時代まで賀茂斎院御所(文明の乱により焼失)のあった由緒地である

 境内の御手洗川に架かる輪橋(そりはし)の袂の光琳の梅は、まだ蕾が固いようです。
 
 
 
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 今スタートを切ろうとしている特定非営利活動法人〈源氏物語電子資料館〉も、春に向けてしだいに花さかせることでしょう。そして、細々とでもいいので、末永く多くの方々に見守られる中で、若い人たちがバトンタッチをしてつないでもらえることを願いました。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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