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2013年9月16日 (月)

京洛逍遥(290)賀茂川が氾濫注意水位に達したこと

 本日深夜1時に、鴨川が氾濫注意水位に達したというニュースが流れました。
 その後、嵯峨野・嵐山にある渡月橋の橋脚が水に押し流されそうな状況になっていました。
 京都市に避難指示が出たかと思うと、やがて桂川が氾濫したとのニュース。
 これからの復旧が気がかりです。

 平安時代から都の東を流れる賀茂川はよく氾濫しました。
 直近の昭和10年6月の賀茂川大洪水では、死傷者12名、家屋流出137棟、床上床下浸水24,173棟との記録があります。京都市内にも被害が拡大しました。
 
 

130916_s10kouzuimap


(京都府「鴨川大洪水の被害状況」
http://www.pref.kyoto.jp/kasen/1172825060356.html)
 
 
 自宅のある地域も、この地図の被害地域に入っています。
 近所にあるうどん屋さんの壁には、その賀茂川氾濫時の写真が掲げてあります。
 周辺の小路が水没している、貴重な写真となっていました。

 この経験から、賀茂川は大改修がなされ、今の姿に整備されたのです。
 京都府の「鴨川・高野川の浸水想定区域図」によると、昭和11年から22年にかけての河川改修について、次のような説明がありました。


水防法の規定を踏まえて、鴨川改修計画の基本となる降雨である概ね100年に1回程度起こり得る大雨(3時間雨量:122mm)により鴨川が氾濫した場合に想定される浸水状況を氾濫計算により求めたものです。
(http://www.pref.kyoto.jp/kasen/1172728399781.html)

 最近は、全国的な天変地異が我々の常識を覆しています。ここで「100年に1回程度起こり得る大雨(3時間雨量:122mm)により鴨川が氾濫した場合」とする設定は、おそらく地球規模での異常気象が拡大する現在、再度見直されることでしょう。

 今週末は颱風が来るため、自宅に帰っても京都から上京できそうもないので、私は大事をとって東京に留まっていました。

 息子が京都の自宅周辺の状況を知らせてくれました。
 今日の午後1時過ぎの北大路橋から南の様子と、先月、私が同じ位置から撮影したものを並べます。
 川と堤防の間を南北に走る散策路ギリギリまで、今日は水位が上がっていることがわかります。
 
 

130916_kouzui今日

130803_sagi1先月


 
 夕方届いた写真では、水が幾分引いたとは言え、北大路橋の橋脚の下はまだ水浸しで、いつもの散策路は通れません。
 

130916_kitaoojibasi


 
 それよりも、桂川の氾濫などで甚大な被害を受けておられるみなさまの、一日も早い復旧と復興をお祈りしています。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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