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2013年11月14日 (木)

松島町の「みちのく伊達政宗歴史館」へ行って

 来年2月に予定している、スペイン語訳『源氏物語』に関するイベントを具体的に進め出しています。
 その一環で、今週末まで開催されている、東北仙台での展覧会などに行き、情報収集をして来ました。

 「みちのく伊達政宗歴史館」は、日本三景で有名な松島町にあります。

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 入口に、支倉常長の慶長遣欧使節団400年記念の幟が、何本も賑やかにはためいています。

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 中は、伊達政宗の生涯を25場面200体以上の等身大蝋人形で再現しています。

 その溢れんばかりの政宗に対する思いが、展示を通してひしひしと伝わってきます。ただし、説明文が長くて難しい言葉が多用されているので、特に興味があって来た人以外には、ドッと疲れが襲う展示館となっています。これは、何とかして説明を簡素化しないと、もったいないと思いました。
 篤い思いを簡潔に伝えられたら、という感想を持ちました。

 また、玄関先には「慶長遣欧使節企画展開催」とか「祝 ユネスコ世界記憶遺産登録」「慶長遣欧使節出帆400年記念事業協賛事業」という文字が躍っています。しかし、中に入ると、このことが取り立てて目立つような展示にはなっていません。従来の通常展という感じだったので、支倉常長やスペインとのことを期待して行った私は、大いにがっかりしました。

 この展示では、伊達政宗だけに焦点が当たっており、支倉常長はついでにも満たない扱いです。
 早急に再考すべきだと思います。世界記憶遺産のことを含めて現状を冷静に分析し、再検討すべき余地が大いにあります。
 パンフレットや呼び込みはこれでいいので、展示の内容がそぐわなくなっている、ということから、館のありようを含めて考え直すべきだと思います。

 入場して最初の所の壁に、3月11日の東日本大震災で津波がここまで来た、という説明が眼に入りました。ここは松島です。あの悲惨なことがあった地域に来ていることを実感しました。

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 お目当ての支倉常長の人形展示は、全体の15分の1くらいの分量だったでしょうか。

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 支倉常長のコーナーは、10メートルもないくらいです。意外に狭く、写真も情報量も少ないのです。
 今週いっぱいは、仙台市博物館と内容が重複します。しかし、それだからこそ、この歴史館なりの視点での展示が期待されます。

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 なお、ここでの説明文には、英語・フランス語・スペイン語・ロシア語・中国語・韓国語による説明文も添えてありました。スペイン語がはいっているのは、伊達政宗や支倉常長のことを扱う上では、非常にいいことです。

 出口に併設されているお土産物コーナーに、「支倉常長讃歌」というCD-ROM がありました。

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 また、地元らしい本があり、そこのポップが気に入りました。  東日本大震災との関連にも触れているのが、この地を理解してもらう上での利点となります。

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 この歴史館は、伊達政宗に対して格別の思い入れがあるので、展示に対するスキルが上がれば、きっとすばらしい資料館になっていくことでしょう。

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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