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2014年3月31日 (月)

京洛逍遥(311)祇園白川の書道展で長唄三味線を聴く

 学生時代に書道を教わっていた吉田佳石先生が、今年も京都の展覧会に作品を出品なさっています。また、今日は会場にお出でになるということです。昨夏の東京銀座での展覧会に行けなかったので、お目にかかるだけでもと思って出かけました。

 昨春のことは、「新年度の朝日と白川の書道展」(2013/4/1)に書いた通りです。
 今年も、祇園白川にある「ギャラリー門前」です。小雨の中を、京大病院からもう少し南に下った、知恩院前でバスを降りてすぐの会場に行きました。

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 字に関して私は、下手くそを自認しています。今も恥を掻きながら、手書きの文字を遠慮がちに書いています。早くからワープロに飛びついたのも、このことが関係しています。
 吉田先生のお世話になったのは、大学の2年生の時だったと思います。ミミズのような字に同情してくれた同級生の薦めを受けて、書道を習うようになったのです。

 生来の悪筆なので、上手くなるはずがありません。それでも、工夫した墨で文字を掠れさせながら、何とかごまかした渇筆で「蘭亭序」を連落ち一枚半に書いたところ、何と何と毎日展で入賞、という奇跡を体験しました。

 ただし、その後も時間を見つけては書道のお稽古に行っていました。ついでと言ってはなんですが、山田流の箏曲も、ほんの少しだけ。
 やがて大学院の修士課程を終えて大阪に転居すると共に、しばらくは通信教育で続けていたものの、しだいに遠ざかっていきました。それでも、先生から書道展の案内などが来ると、時間がある時に立ち寄り、作品を拝見して来ました。

 昨年は、東京からいらっしゃる先生とはすれ違いだったために、2年ぶりにお目にかかりました。相変わらずお元気で、現役として作品を書き続け、教え続けておられるお姿を拝見し、嬉しくなりました。そろそろ喜寿のはずです。

 今日は、ちょうど会場で長唄三味線の演奏会があり、お言葉に甘えて参会させていただきました。今藤佐志郎社中の七名の女性のみなさんでした。
 本日の演目は、「松の緑」「都鳥」「元禄花見踊」です。「元禄花見踊」は、時代劇の映画でよく耳にしたメロディーでした。日頃こうした音楽に縁のない私も、目の前でのバチ捌きを見つめながら、緩急和合の合奏に親しみをもって聞き入りました。

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 日頃の練習の成果を、こうした機会に発表なさっているのです。いい成果発表会になっていたと思います。
 横に控えておられたお師匠さんは、曲を先導しながら、お弟子さんたちの調弦に励んでおられました。天気がよくなかったので、しだいに音がズレるようです。特に、象牙を使った三味線は、扱いが大変そうでした。

 なお、写真の後方中央に掲げられている「遠翔」とある書が、吉田先生の作品です。

 帰りは、祇園白川沿いの桜を見ながら、雨も上がったのでのんびりと三条河原町に出ました。

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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