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2014年3月 1日 (土)

京都で『源氏物語「蜻蛉」』の写本を読む(第8回)

 今朝は曇り空ながら、気持ちのいい朝でした。
 鴨たちも、散策路の所まで上がって来て遊んでいます。

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 賀茂川散歩の途中、下鴨神社の光琳の梅の咲き具合を見て来ました。

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 紅梅が鮮やかに咲き出しています。これから、日々一輪ずつ蕾が花開くのが楽しみです。

 2月は何かと多忙だったこともあり、一と月半ぶりにワックジャパンに集まりました。
 まずは、『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「蜻蛉」』です。

 今日は、男性4人と女性7人の11名で、賑やかに読み進みました。
 新しく書道がご専門の方が参加されたので、ハーバード本の文字の字母を確認しながら読んでいても、いつもより文字を見る眼が慎重になり、ますます楽しくなりました。

 前回の「京都で『源氏物語「蜻蛉」』の写本を読む(第7回)」(2014/1/18)の続きの字母として、4丁表と裏までを以下に掲載しておきます。


於保之安者春留・己止奈止也・八部良无・止己/〈ママ〉・呂奈宇・
左者可之久人・之个宇奈止・者无部良无毛乃越止・支
己由・左利止天・以止於保川可奈宇天也/△&天・阿良无・奈
遠・止可久・左留部幾・左末尓・加末部天・礼以乃・
心・之礼留・之ゝ宇奈止尓阿比天・以可奈留・
己止遠・加久・以不曽止・安无奈以世与・計寸八・比可
事毛・以不奈利止・乃多末部八・以止遠之幾・
  [3]時方は匂宮の命により宇治で侍従と会い浮舟の急死を知る
    【1933/24:520321】
御个之幾毛・加多之計奈久天・由不可多・由久・[3]可也
寸幾・人八・止久・由幾川幾奴・安女寸己之・不利也美多
礼止/△&止・王利奈幾・美知尓・也川礼天・計寸乃・左万尓(4オ)」

天・幾多礼八・人・於保久・川止比天・己与比・也
加天・於左女・多天末川留奈止・以不越幾ゝ・心毛・
安左満之宇・於保由・右近尓・世宇曽己・之太
礼止・衣・安者春・太ゝ以末・毛乃・於保衣春・遠
幾安可良无・心知毛・世天奈无・左留八・己与比者
加利己曽・加久毛・多知与利・給八女・衣・幾己衣奴・己
止ゝ・以者世太利/△&者・加久・於保川可奈久天八・以可ゝ・加部
利末以利・侍良无・以末・飛止所太尓止・世知尓・
以者世太礼八・之ゝ宇曽・安比多留・以止・安左末
之宇・於保之毛・安部奴・左万尓天・宇世・給尓太(4ウ)」
 
【4ウまでの字母数_140301】 総文字数1499/使用文字数102
止 76/奈 63/之 57/可 54/以 47/利 44/天 43/多 41/乃 42/毛 41/幾 39/八 36/尓 36/己 33/久 30/左 30/礼 29/留 28/於 28/川 28/加 27/末 26/良 26/无 25/比 24/部 24/宇 23/安 21/ゝ 20/不 20/世 17/保 17/遠 17/个 16/者 16/与 15/也 15/給 14/越 13/登 12/衣 12/奴 11/曽 10/計 10/知 10/寸 10/美 9/呂 9/由 9/人 9/三 9/堂 8/太 8/御 7/心 7/女 7里 7/万 7/春 6//阿 6/事 6/免 6/波 6/本 5/王 4/侍 4/仁 4/古 4/思 4/那 4/累 4/須 4/遣 4/飛 4/満 3/武 3/和 3/二 3/支 2/近 2/右 2/文 2/身 2/志 2/葉 2/返 2/所 1/入 1/下 1/殿 1/将 1/大 1/祢 1/申 1/佐 1/我 1/遍 1/有 1/程 1/恵 1/能 1/無 1/野 1/勢 1


 
 写本を読み終わってから、気分転換の意味もあって、1階のお茶室でみんなでお茶をいただきました。
 ちなみに、今日出されたお菓子は、お雛祭りに関係するものです。亀屋良永と笹屋伊織のもので、「ひちぎり」と言う名の和菓子です。亀屋良永の方のお菓子の写真を掲載します。

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 「ひちぎり」という和菓子は、どうやら最近お茶席でも出されるようになったお菓子のようです。これを漢字で書くと「引千切」です。これは、餅と餡でできています。別名は「あこや餅」とも。白餅を伸ばして窪みをつくり、そこに餡を乗せます。忙しい時の間に合わせに作ったものからの命名のようです。

 餅の端を千切り取った形をしています。元は平安時代の公家などが宮中行事で使っていたようです。しかし、今の形は江戸時代からでしょう。茶人も好んだお菓子のようです。
 ちょうど、雛祭りのころに出されるようなので、菱餅と共によく知られるようになりました。2つ並べると、内裏びなのように見えます。
 春先にふさわしいお菓子でした。

 このお菓子をいただきながら、みんなで抹茶をいただきました。
 足が痺れた人がいたようです。それも日本の文化です。
 なかなかいい体験の場ともなりました。

 次回は、4月12日(土)の午後1時からです。
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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