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2014年3月12日 (水)

NPO設立1周年記念公開講演会のご案内

 NPO法人〈源氏物語電子資料館〉を京都市に設立して1年が経ちました。

 NPO法人創設1周年を記念するイベントのことを、あれこれと思案していたときでした。院友で同級生の渋谷栄一氏と交わしていたデータベースをNPOで預かる話が、にわかに進捗し出しました。そして、渋谷氏のウェブサイトの内、「渋谷版 源氏物語の世界」とでも言うべき本文データベースのすべてが、本NPOへ委譲されることになったのです。
 このことは、すでに本ブログの「渋谷版ウエブサイトのNPO法人〈GEM〉への譲渡契約が成立」(2014/2/19)で報告した通りです。

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 渋谷氏のホームページ「源氏物語の世界」は、この18年間に230万(1日400)アクセス以上もある人気のサイトです。これをNPO法人〈源氏物語電子資料館〉で預かり、さらに若手研究者の手によって成長させていくことは、非常に意義深いことだと思います。

 今月23日(日)に、このデータベースに関連する話を、渋谷氏からうかがいます。

 また、山本典子氏からは、『絵入源氏物語』と『古今類句』の寄贈を受けました。この山本春正編『絵入源氏物語』は漆山文庫旧蔵本で、江戸時代の慶安3年(1650年)版です。旧蔵者山本節氏は、説話文学、記紀神話の専門家で、山本春正のご子孫に当たられます。約50年以上、茶箱に保管されていたものです。

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 山本氏には、この本についてのお話をうかがいます。

 その間に、私が直衣姿になる着装をご覧いただきます。
 これは、服飾を研究している畠山大二郎氏が解説しながら行なうデモンストレーションです。

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 畠山氏は、すでに室伏信助先生、神野藤昭夫先生、鈴木淳先生への着装に当たるなど、この分野では多彩な研究者です。上掲の写真は、神野藤先生に狩衣の着装をしているところです。

 今回は、渋谷氏と山本氏のNPO活動へのご理解とお気持ちに感謝して企画した、記念としての公開講演会です。
 会場は、東京の銀座から築地寄りのところにあります。参加はどなたでも自由です。難しい話はありません。文化を次の世代につないでいくことの意義が、参加者のみなさんと共有できる会になれば、と思っています。本文データベースも和古書も、次世代に引き継ぐ、大切な文化資産なのですから。
 この時期は、地方から東京にお出での方々も多いかと思います。午前中に開催する会です。ぜひ気軽にお立ち寄りください。多数の方々にお越しいただけると幸いです。
 


■■ 設立1周年記念 公開講演会■■
  —— プログラム ——
 特定非営利活動法人
 〈源氏物語電子資料館〉
 設立1周年記念 公開講演会

 日時︰3月23日(日)9〜12時
 会場︰築地社会教育会館 3階 第三和室
   URL:http://chuo-shakyo.shopro.co.jp/tsukiji
 内容︰
  挨拶 伊藤鉄也(代表理事)
  贈呈式︰山本春正編『絵入源氏物語』『古今類句』
      寄贈挨拶 山本典子
  休憩
  着装実演︰畠山大二郎(副代表理事)
         直衣着装(伊藤鉄也)
  休憩
  披露︰渋谷版源氏物語本文データベース(神田久義)
  記念講演︰渋谷栄一(高千穂大学)
  閉会挨拶︰神野藤昭夫(放送大学)
 参加対象︰広く一般の方々
 資料代︰500円

 なお、現在、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉では、以下の6つの活動を進めています。


 ・『源氏物語別本集成 続』第八巻のため、藤裏葉巻と若菜上巻の翻字。
 ・ハーバード大学本『源氏物語』「蜻蛉」の公開輪読会(京都会場)
 ・『十帖源氏』「末摘花」「須磨」の現代語訳の公開検討会(東京・京都会場)
 ・『源氏物語』の古写本の現存所蔵先確認とそのデータベース化
 ・尾州家河内本『源氏物語』のカラー版による翻字データの確認
 ・大島本に並ぶ校訂本文として池田本「桐壺」と「若紫」作成

 いずれもゼロから取り組んでいるため、まだ成果をお示しできません。しかし、着実に進んでいますので、今後の報告をお楽しみにお待ち下さい。


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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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