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2014年5月12日 (月)

江戸漫歩(78)生まれ変わった日本橋コレド室町

 連休明けの週末は、颱風が去った後のように穏やかです。
 永代橋から北に、東京スカイツリーを望みました。


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 川下の中央大橋と佃島や豊洲エリアも、新緑の季節を迎えようとしています。


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 写真の左端に写る宿舎から、自転車で日本橋を目指して出かけました。
 何かと話題になっている、三越前のコレド宝町周辺を散策するためです。

 これまでに日本橋を散策したことは、以下の記事が一番詳しいように思います。

「江戸漫歩(42)お江戸日本橋へウォーキング」(2011/6/26)

 今日は、午後から鰻上りに気温があがり25度以上に。6月中旬並みだったそうです。熱中症になるのではと思われるほどの暑い日となりました。

 日本橋地域では東地区の再開発があり、今年の3月20日にコレド室町2と3がオープンしました。東京メトロ「三越前」駅直結の商業施設です。外装のデザインが暖簾や行燈をイメージさせるので、日本的な文化を意識したポリシーに拘っているようです。足元も石畳でした。ただし、歩くのも大変なほどの人出だったので、門前町をイメージした道を歩く気分ではありません。


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 コレド室町3には、8畳の茶室「囲庵」があるとか。機会があれば、ここでお茶をいただきたいと思います。


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 この3棟のコレド室町の一画に、福徳神社(芽吹神社)があります。


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 ひっそりとした佇まいの神社です。しかし、これが今年の10月には、この向かいの新居に鎮座なさることになっています。今は、赤い鉄骨だけの社殿が微かに塀越しに見えます。ここに、福徳神社と森が再建されるのです。


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 以下、朝日新聞(2014年5月9日TokyoEvening1面)の情報を参考にして記します。
 神社となる一画は、この地域一帯の再開発を進める三井不動産が、530平米の土地と15億円もの費用を提供するとか。何とも威勢のいい話です。林立するビル群の中に鎮守の森とは、なかなかお洒落な計らいです。

 この福徳神社は、何かと不遇の中を生き抜いてきたそうです。始まりは平安時代だということなので、『伊勢物語』などにみられる在原業平の東下りの話をする時に、関東の平安文学話の1つとして甦らせることにしましょう。

 その後、廃社・焼失・屋上移転等々、その果てにビル群の狭間で肩身の狭い思いをして来られた神様なのです。今、地域の再開発と新たな出会いの場所として生まれ変わるとは、何とも粋な話です。

 さらに、この神社には現代的な知恵も隠されていました。
 ビジネス街の一角ということもあり、地下2階には360平米の防災備蓄倉庫の機能も持たせてあるそうです。2万食分の食料や情報関連機器もあるとか。地下がシェルターになり、発電もし、食料があって情報も集まるのです。さらに、地下1階には自転車やバイクを100台も置けるので、周辺の駐輪対策も担うようです。

 おもしろい再開発だと思います。これで、真向かいの三越にも若者が出入りし、この一帯は今後の展開が楽しみとなりました。

 そう思って歩いていると、コレド室町3の裏に、こんなレトロな建物を見かけました。この新旧が共存し対照的なのが気に入りました。


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 昼食は、私の生まれ故郷である島根料理が食べられる「主水」で、「海鮮がいな丼」と「出雲割子そば」をいただきました。コレド室町3の並びにあります。
 お店の入口で、「ちっちゃい鯛焼」を試食しました。材料はみんな島根からだと、おじさんは元気にミニ鯛焼をせっせと作っておられます。島根とどう結びつくのかわかりません。しかし、かわいいお土産になりました。

 隣の島根県のアンテナショップである「にほんばし島根館」では、野焼き・炙りワカメ・松江銘菓の若草などを買いました。

 今後とも、この日本橋はおもしろい場所となりそうです。
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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