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2014年7月24日 (木)

京洛逍遥(332)京都芸術センターの中の前田珈琲

 過日、京都市内を散策していて、思いがけない休憩場所を見つけました。
 京都芸術センターの中にある、前田珈琲の明倫店です。
 昨日に引き続き、食べ物つながりで記録として残しておきます。


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 少し補足説明をしておきます。

 平成5年に明倫小学校が閉校となりました。ここがその場所です。
 明倫小学校は明治8年以来という、由緒のある学校です。その前身はさらに明治2年(1869年)まで遡り、下京第三番組小学校として開校した歴史と伝統のある学校です。現在に残るこの校舎は、昭和6年に改築されたものだそうです。

 その明倫小学校の閉校を受けて、さまざまな試行錯誤を経、京都市における芸術の総合的な振興を目指して、平成12年にこの京都芸術センターが開設されたのです。また、平成20年に、ここは国の有形文化財に登録されています。

 そんな長い時間の中を生き抜いて来た建物の中に、おしゃれで落ち着いた喫茶店があったのです。


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 しかも、さまざまな方への気遣いがなされていることが、点字メニュー一つを見てもわかります。


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 今、目の不自由な方と一緒に『源氏物語』の写本が読めないかと、いろいろと可能性を探っています。そのせいもあって、こうして点字のメニューがあると、すぐに反応してしまいます。

 ここでは、軽食も用意されています。

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 いただいたコーヒーは「龍之助」という名前のブレンドです。
 「牛若丸」というブラジルコーヒーもあったので、この次にいただいてみましょう。
 この「龍之助」も、京都のコーヒーらしくまろやかな感じでした。私が好きなコーヒーの味です。

 店内は、時代を経てきたことを感じさせる雰囲気を、そこかしこに漂わせています。


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 壁には、ちょうど街中を囃し立てている祇園祭の絵が掛けてありました。


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 校舎の中は、自由に歩いて回れます。自分が育った昭和の時代の学校を満喫できました。


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 もっとも、私が育った島根県出雲市立古志小学校は、こんなに立派ではありませんでした。もっとギシギシした造りだったと思います。しかし、今から半世紀以上も前の光景が、校舎内を歩くうちに思い出されてくるのです。不思議な体験をさせていただきました。

 突然のタイムスリップもいいものです。
 ここでは、いろいろなイベントがあるようなので、折を見て来たいと思います。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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