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2014年8月16日 (土)

京洛逍遥(335)大雨の後の如意ヶ岳を焦がす大文字

 昨日の大雨が今日も一日降り続いていました。
 京都五山の送り火は、雨天決行とはいえ、こうした大雨では気を揉みます。

 19時を過ぎたあたりから小雨となりました。
 家を出たのが19時45分です。雨は上がっていました。
 近所のみなさんが三々五々、賀茂川縁へと歩いて行かれるところでした。
 傘はいりません。

 幸いなことに、比叡山は雲がかかっているのに、送り火のメインとなる如意ヶ岳の大文字の方角はすっきりと見えます。

 いつもの指定席である出雲路橋の南には、もう黒山の人だかりです。
 橋の方を見ると、水嵩が一段と増していて、洪水のようなものすごい水音が響いています。


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 20時ちょうどに、如意ヶ岳に火がぽつぽつと点りました。炎の点が、しだいに「大」の字を形作っていきます。


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 最後に右下に長く線が伸びると、光のショーも最高潮です。

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 周りで見物している人たちは総立ちとなり、夜空に刻まれた「大」の字を見つめておられます。ざわめきというよりも、どよめきに近い状況が背中に感じられます。


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 今年もいいお盆でした。そして、雨上がりの送り火は、いつもにも増して印象的でした。
 火勢はしだいに弱まってきます。


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 消えゆく大文字は郷愁を誘うので、火が消えてしまわない内に帰ることにしました。


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 今年からは、送り火のはしごをする人の事故や混雑緩和のために、五山は20時から点火が始まり、以降はこれまでの10分後が5分遅れに短縮されて点火されるようになりました。


大文字→妙・法→船形→左大文字→鳥居形

 また、最近の研究成果によると、江戸時代から明治初期までの大文字の点火時刻は、今よりも1時間早い、日の入り直後の19時ごろからだったそうです。この新説に関しては、本居宣長の『在京日記』の1756年(宝暦6)7月16日に三条大橋で大文字を見た記録が手掛かりになったのでした。
 京都新聞によると、『大文字古記録の研究』(青木博彦、北斗書房)にその成果が盛られているとあります。

 帰路の出雲路橋からは、幸運にも船形が見えました。


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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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