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2014年9月19日 (金)

江戸漫歩(87)霞ヶ関ビルで開催された総研大の教授会

 総合研究大学院大学(総研大)は、6つの研究科によって構成されています。
 ノーベル物理学賞を受賞なさった小林誠先生は、総研大の高エネルギー加速器科学研究科の前身である高エネルギー物理学研究所に所属しておられました。

 総研大は、立川の庁舎に同居している国立極地研究所(南極の昭和基地)、宇宙科学研究本部(JAXA のロケット)、国立天文台(ハワイのすばる望遠鏡)などなど、理科系が主体の大学院大学です。

 この「総合研究大学院大学」の中に、文化科学研究科という文科系の研究科があり、国文学研究資料館(東京)が基盤機関となっている「日本文学研究専攻」はここに所属しています。
 国立民族学博物館(大阪)、国際日本文化研究センター(京都)、国立歴史民俗博物館(千葉)、メディア教育開発センター(千葉)の4機関も、同じ研究科の仲間です。

 この文化科学研究科の教授会が、地下鉄銀座線の虎ノ門駅の横に聳え立つ霞ヶ関ビル35階でありました。


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 過日、逸翁美術館の伊井春樹館長が文部科学省の会議でお出でになったとき、隣接する文科省が入っているビルでゆっくりとお話をして以来、久し振りに虎ノ門へ行きました。

 この教授会は137名の先生方で構成されており、春は京都で、秋は東京で開催されます。
 本日、この霞が関の会場で、国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんと会いました。そして、会議の前後に、目の不自由な方と一緒に古写本『源氏物語』を読むことについて、じっくりと話し合いました。ただし、長くなるので、そのことは明日の記事とします。

 さて、自分が所属する職場の説明に、いつも苦労します。そして、ついつい簡単に、国文学研究資料館にいると答えています。
 しかし、今日の会議の最後にも理事からお願いがあったように、「そうけんだい」という知名度をアップするためにも、執筆したり講演をするときには、総研大の教員であることを忘れずに明示してほしいとのことでした。

 現在、論文の引用数において、総研大は国内の大学の中では15位だそうです。各自がもっと所属を総研大として社会活動をすると、トップテンに入ることになるのでご理解を、とのことでした。
 理科系の発想が、こうした時に実感させられます。文学の世界では、自分の論文が何回引用されたかは、あまり評価の基準にならないからです。

 総研大では、学位としての博士号を取得する学生を対象とするので、一般的にはあまりこの存在を知られていません。対象者が限定されているのです。

 国文学研究資料館を基盤機関とする日本文学研究専攻でも、博士前期課程(従来の修士課程)を終えて博士後期課程(従来の博士課程)で博士論文を執筆し、博士(文学)の学位を3年間で取得するために入学する方を受け入れています。みなさまに馴染みがないのは致し方ないところです。
 そのためもあり、特に総研大を名乗る機会も少ないし、認知度も低いようです。

 日本文学研究専攻では、2014年10月25日(土)に、立川市にある国文学研究資料館で「平成27年度 入試説明会」を開催します。博士(文学)の学位取得を考えておられる方は、ぜひ参加してください。

 最近、私も所属を言うときには、意識して「国文学研究資料館」に加えて「総合研究大学院大学」の教員であることを明示するようにしています。名前の前に長々と漢字の文字列があるのは、こうしたことがあるためです。ご理解をお願いします。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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