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2014年9月30日 (火)

カナダからの帰りの機内は気忙しくて

 JALの帰路便も、きれいでゆったりとした機内でした。
 ただし、帰りも糖尿病食をリクエストしていたのに、これでは血糖値が上がるだけのメニューです。


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 糖質制限をしている者には禁断の食事です。これは、カロリー制限食であり、血糖値が上がり下がりする、グルコーススパイクを起こしかねない食事です。

 この食事が運ばれる前に、ドリンクのサービスがあった時でした。
 前の方にビールを渡される時に、手が滑ってビールか何かが飛び散りました。アテンダントの方は、必死になってオシボリを使ってその対処をしておられます。何度もお詫びを言っておられました。

 その時に、真後ろにいた私の膝やバッグもとばっちりを受けました。しかし、アテンダントの方は、前の方の対応ばかりで、私の方はチラッとでもご覧になったのかどうか。何もなかったと思われたようです。

 その後も、前の方にだけは丁重な対応をしておられました。しかし、同じように被害を被った私には、まったく何もありません。自分で汚れは拭き取りました。機内持ち込みのカバンから大量のティッシューを取り出すのに苦労しました。

 その後、客室の責任者の方が、前の方に丁重なお詫びにいらっしゃっていました。その後も、3人のアテンダントの方が、頻繁に入れ替わり立ち替わりご機嫌伺いをしておられます。執拗なまでのご機嫌とりが、飛行機を降りるまで続きました。
 しかし、同じようにとばっちりを受けた私には、何もありません。

 前の方にそのような対応をするなら、私にも何かあっても、という気持ちに、しだいになりました。同じ被害に会っているのに、まったく無視をされるのは、気持ちのいいものではありません。
 私も同じような被害者だ、とことさらに言うのも変だし、意思表示は難しいものです。

 どうでもいいことです。しかし、あまりにも対応に違いがあると、いい気持ちはしません。JALにも、こんなに鈍感なアテンダントの方がいらっしゃるのです。

 また、そのアテンダントの方はその後に、私の横にペーパーナブキンを落とされました。しかし気付かないようなので、拾ってその方に渡しました。しかし、「どうも」とか「ありがとう」の一言も言葉がありません。自分が落としたのではなくて、私が使い終わったものを渡したのだ、と思っておいでのようでした。

 今回のフライトでは、こうしたネタに事欠きません。こんなことも。

 ドリンクをいただいた時、おかきとピーナッツが入った小袋を渡されました。また、食後にはアイスクリームを置いて行かれました。共に、炭水化物の塊です。
 来るときのJAL便の機内では、おかきもアイスクリームも、私だけには配られませんでした。シートに糖尿病食のシールが貼ってあるので、アテンダントの方は私には不要だと気を利かせてくださったのです。

 それが、帰りの便では、シートに糖尿病食のシールが貼ってあるにも関わらず、2つとも置いて行かれました。
 おそらく、炭水化物に関する知識がない方なのでしょう。いちいち不要ですと言うのも面倒なので、置かれたおかきとアイスクリームは、私の視界に入らないように始末をしました。

 日本に近づいて軽食が配られた時、今度は周りの方々にはドリンクが配られたのに、私にだけは何を飲むかも聞かずに通り過ぎて行かれました。日本茶かコーヒーをいただきたかったのに、お願いするタイミングもありませんでした。かといって、わざわざ呼び出しボタンを押して呼びつけるのは躊躇われます。
 全粒粉のパンを使った野菜サンドです。


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 粉っぽいので喉を潤すものがほしいところでした。しかし、何か言うのも対応がトンチンカンだとかえって疲れるので、我慢をして飲み物なしで食べました。このパンは喉につかえます。

 かと思うと、着陸前に、前の席にいらっしゃった方のお子さんが大声でぐずつかれたのです。それまでにも二三度あり、ご両親が後に連れて行ってあやしておられました。
 それが、この時にはその周辺に座っていた乗客のみんなに、何と耳栓を配り出されたのです。
 私は子供をあやしておられる方への気遣いもあり、厭味のように耳栓を受け取るわけにもいかず、けっこうですよ、とお断りしました。
 機内で子供が泣き叫んだときに、このように耳栓を配られた経験ははじめてです。そんなものが用意されていたのですね。
 最近は、新幹線の中で傍若無人に走り回り、泣き叫ぶ子供が増えています。あの対策の方が急を要することだと思います。

 何とも、気持ちを安らかにして休む暇もないほどに、何かと気忙しい思いをした帰路便でした。
 そんなこともあり、映画を観ることで気を紛らわせました。

 映画は、「ゴジラ」、「超高速! 参勤交代」、「女子ーズ」の3本を観ました。

 「ゴジラ」は退屈極まりない駄作でした。この映画は、妻への愛と親子の情愛が前面に出ています。しかし、この映画に期待したのは、それだけのテーマではないように思います。
 本作品では、放射能の恐ろしさは、その背面に退避しています。日本に原爆を落とした国が、あの時の無神経な意識のままの鈍感さで作った映画です。原爆の恐ろしさには無自覚です。その愚かさに、せっかくのゴジラが果たすべき役割が死んでいました。ゴジラからのメッセージも希薄です。渡辺謙はなぜこんな映画に出演したのでしょうか。残念でした。【1】
 
 「超高速! 参勤交代」は、最初のナレーションの語り口が馴れ馴れしくて下品でした。パロディとしてスタートしたかったのでしょう。しかし、私にはそれが耳障りでした。
 作品自体はよく出来ていて、おもしろく観ました。度重なる危機を、知恵と勇気と幸運が手助けをしてくれます。
 知恵の力で難局をみごとに乗り越える、まっ正直人間の本領発揮の物語です。常に前向きで、爽やかでもあります。【5】
 
 「女子ーズ」は、脱力系ながらも楽しめる佳作です。地球の平和のために、5人の女の子のヒーローが怪獣たちと闘います。闘うまでの、怪獣たちとのやりとりは秀逸です。女の子の言い分を理解して、暇そうにダラダラと時間つぶしをする怪獣たちの様子がいいですね。登場人物や怪獣たちの掛け合いが、緩急自在に生き生きと描かれています。
 女の子たちの仕事や興味の話が、少しくどいかと思いました。しかし、傑作映画だと言えるでしょう。もう一度観たい、と思っています。【4】
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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