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2014年12月 1日 (月)

テレビドラマ『全盲の僕が弁護士になった理由』を観て

 今、私が一番関心を持って情報を集めているテーマがドラマになったので、心待ちにして観ました。
 ドラマ自体は、先ほどTBS系列の[月曜ゴールデン特別企画『全盲の僕が弁護士になった理由 〜実話に基づく 感動サスペンス!〜』]として放映されました。ご覧になった方も多いことでしょう。そして、ドラマに対する充実感を持って、いくつかのシーンを振り返っておられることでしょう。

 暗い話の展開を想像していた多くの方にとって、あまりにも明るくて拍子抜けがしたのではないでしょうか。私自身が、そうだったのです。

 弁護士の大河内健介役を演じた松坂桃李さんは、初めて見る俳優さんでした。その演技の巧さには感心しました。何よりも、視線がいいと思いました。演技を越えて迫真の身振り手振りでした。

 このドラマの宣伝文句には「大胡田誠弁護士の著書をベースとしたヒューマンミステリー」とあります。今、横に大胡田誠著『全盲の僕が弁護士になった理由』(2012年3月、日経BP社刊)があります。この原作のことは後日にします。

 さて、今日のドラマです。
 非常によく練られた台本であり、演出であり、演技でした。出演者も充実していました。

 全盲同士の夫婦が、訪れた弁護士事務所の所長のために協力して料理を作るシーンは、息の合った見応えのあるものでした。妻の奈津美役を演じた南沢奈央も、全盲の妻役を自然な身振りでこなしていました。

 随所に出てきた「なんとかなる」という主人公大河内のことばは、このドラマに通底する柱となっています。それにも増して、主人公の明るい笑顔がよかったと思います。

 日ごろは、目を覆いたくなるような番組が、テレビ各局に垂れ流しされています。
 予算がないことを理由にして、売れない芸人を並べて無駄話をさせるトーク番組、学校教育の現場で児童生徒に強制的に体育は押し付けても食育はしてこなかった日本を象徴する立ち食いのし放題で目を覆いたくなる食べ物番組、そして演出が不要でお手軽にカメラを構えれば一丁上がりの旅番組などなど。
 今のテレビは、無能な演出家の駄作で埋め尽くされています。そんな中で、このドラマは芯の通った、真剣に取り組んだ成果が結実した、見ごたえのある仕上がりでした。

 今後とも、こうした番組をテレビ関係者には作ってほしいと思います。
 やればできるんですから。その気になってやれば、「なんとかなる」のですから。
 このドラマにも何度も出てきたように、テレビ関係者も「諦めてはいけない」と思います。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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