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2015年1月23日 (金)

ご高齢の歯医者さんの信条

 いまだ歯と鼻が不調の中で、今度は電子メールが思わしくないのです。
 いずれも持病のようなものなので、それなりの対処をしながら収束するのを待つしかありません。

 そんな中で、あろうことか義歯が欠けました。舌が、欠けて空いた穴のエッジに当たって痛いので、歯医者へ行くことにしました。先週末、京都の烏丸御池の歯科に行ったばかりなのに……今は東京なのです。

 一昨年秋、スペインへ行く直前まで行っていた深川の歯科には、強い不信感を抱いています。治療と処置の仕方に我慢しきれず、紹介書をもらうが早いか、そこから逃げるようにして京大病院で相談し、さらに御池の歯科を紹介してもらいました。

 その深川の歯科に行くまでは、宿舎に近い黒船橋の袂にある医院に行っていました。腕がよくて人気のあった先生でした。しかし、若くして亡くなられたのです。7年前のことです。

 その後、先生のお父さんがすぐに引き継がれました。息子にすべてを譲られたはずが、再度孤軍奮闘の日々に身を置かれることになったのです。

 若先生が亡くなられた後、2年ほどは通っていました。しかし、ご高齢ということもあり、自然に足が遠のき、妻が行っていた深川の方へ行きだしたのです。その次の歯医者さんが私の歯の治療には向かないことは、すぐにわかりました。

 とはいうものの、お医者さんを変えることは、なかなか難しいものです。その決断のタイミングを誤り、ずるずると通うことになり、それがかえって被害を大きくすることになりました。
 そのせいもあってか、喋ったり食べたりする際には何かと不便な思いを、今も日々しています。

 さて、橋の袂の歯医者さんです。
 かつて私が息子さんのお世話になっていた時のことを、このお父さん先生は覚えていてくださいました。5年ぶりに診察を受けたことになります。内容は、欠けた歯の修繕ですが……

 治療をしながら、そして治療後にも、長々とお話をしてくださいました。昭和6年生まれだとのこと。私よりも20歳上で、今は84歳だそうです。とにかく肌艶がよくて、生き生きと話をなさいます。

 得難い貴重な内容の話だったので、30分が長くはありませんでした。
 14年前に奥様を、7年前に一人息子を亡くし、以来一人暮らしが寂しい、とポツリ。
 しかし、次の3つの生活信条を自分に言い聞かせるようになってから、今は日々が楽しいそうです。


(1)ひたすら前を見て生きる。
(2)愚痴を決して言わない。
(3)生かされていることに感謝。

 私も、これを見習います。

 帰りがけに先生は、また時間があったら話をしにおいでなさい、と声をかけてくださいました。
 お医者さまから、こんなお誘いを受けたのは初めてです。
 しかし、気さくで話しやすいし、おもしろい話題をたくさんお持ちのようなので、それではまた、と言ってドアを押しました。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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