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2015年2月23日 (月)

帰国直前に大英博物館で日本美術を見る

 前々回ケンブリッジに来た時には、電車が途中で止まり、代行運行のバスに乗り換えて行きました。 ロンドンとケンブリッジ間の電車は、大幅に遅れたこともしばしばあります。

 イギリスを発つ日なので、早めにロンドンに入っておくことにしました。
 朝早くにケンブリッジ駅からの出発でした。しかし、駅には外のバス停まで長蛇の列です。みなさん、切符を買うために並んでおられたのです。理由がロンドンに着いてからわかりました。自動券売機の操作が大変なのです。あらかじめリターンチケットを買っておくべきでした。

 キングスクロス駅に荷物を預け、歩いて15分ほどの大英博物館へ行きました。帰国までの寸暇を惜しんでの行動です。

 街中には、こんなレトロな建物が点在しています。


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 この大英博物館の周りのブルームスベリーと呼ばれる地域は、かつて文学者たちが集まっていたただけに、いろいろなことを想像させてくれます。『源氏物語』の英訳をしたアーサー・ウェイリーも、その仲間の一人でした。

 大英博物館のすぐそばには、アーサー・ウェイリーが滞在して『源氏物語』を翻訳したと言われる、ホテル・ラッセルがあります。


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 ここは、すぐ近くのロンドン大学などに来る時などに、いつも立ち寄るようにしています。

 銀婚旅行で来た2003年7月末は、このホテル・ラッセルに泊まり、すぐ横にあるハーツでレンタカーを借りて10日間の自由な旅をスタートさせました。


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 オックスフォード、バース、コッツウォールズ全域、ストラットフォードアポンエイボン、レスター、そして当時は娘が留学生活をしていたヨークに立ち寄り、ケンブリッジ、そしてロンドンに戻るという1周旅行だったのです。通りかかった街で宿を探すという、妻と2人で行き当たりばったりの気ままな旅でした。

 しかし、今回は円のレートが悪いので、ホテル・ラッセルは高すぎて泊まれません。

 それでも、ここの雰囲気を味わうために、中に入れてもらいました。
 私は、この入口からすぐ右手の階段が好きです。写真は、2階から降りた踊り場から玄関口のホールを撮ったものです。
 正面突き当たりのコーナーは、人との待ち合わせによく使わせていただくエリアです。


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 大英博物館では、アジアとエジプトの美術を見ました。特に、ルーム92から94の日本ギャラリーは、じっくりと見ました。

 まず目に飛び込んで来たのは、日本の漫画を横に置いた展示でした。漫画人気も手伝ってか、他のセクションにも漫画がありました。日本の物に親しんでもらうためには、いい演出となっています。


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 茶道のコーナーが一番気になりました。
 お茶のお稽古に行く時間がなかなか確保できない日々です。1月は1回、2月は1回も行けません。そのせいもあってか、身体で覚える機会が少ないので、見られるものがあるとすぐに反応します。

 室内に設けられたお茶室「和英庵」は、裏千家の協力で作られたものでした。定期的に実演があるそうです。しかし、この日はありませんでした。


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 茶釜と蓋置が展示されていました。由緒はわかりません。


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 左から、「つくばね蓋置 義之助(生年不祥)作」、「田口釜 初代門脇喜平(1918年生)作」、「撫肩竹紋筒釜 十五代菊池直正(1959年生)作、「八角面取甑口釜 高橋敬典(1920-2009年)作」とありました。

 日本の古典文学に関する展示では、偶然でしょうか、『伊勢物語』の東下りの段が2作品もありました。

「伊勢物語 東下り・富士の山 住吉如慶(1599-1670年)筆」


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「伊勢物語 嵯峨本(初版本、1608年)」


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 2時間ほど、駆け足で観て回りました。
 これだけで、もう満足です。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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