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2015年3月22日 (日)

再録(19-1)不可解なMVという会社(1997.3.28)

 コンピュータとの付き合いが、すでに35年もの長きにわたっています。
 本ブログで何度か記したように、私の初めてのコンピュータ体験は、1980年のマイコンキット【〈TK-80〉(Training Kit μCOM80)】(日本電気 (NEC) 半導体事業部−現在のルネサス エレクトロニクス))でした。

 初期の頃、今から30年前は、まだ市場が未成熟だったこともあり、ハードやソフトの供給会社のユーザーサポートやサービスは、まさに手探り状態でした。

 そうした時期のあれやこれやを、4回に分けて再録しておきます。
 この一連の「再録」は、〈大和まほろば発 へぐり通信〉の【ハイテク問はず語り】というコーナーから発信していた情報を本ブログに取り込み、アーカイブズの一環とするものです。
 
 
----------------- 以下、再録掲載 ---------------------
 
〔不可解なMVという会社(1997.3.28)〕
 
 1994年6月に、「Photoshop2.5J」(フォトショップ)を購入しました。前後して、「Premiere2.0」(プレミア)も買いました。
 1994年10月に、「Photoshop3.0J」へのアップグレードが公表されました。しかし、いつまで待ってもその連絡が来ないのです。

 1995年2月22日、MV社の「MCユーザー管理センター」という所へ電話で確認すると、私のユーザー登録手続きが未了とのことでした。登録カードはちゃんと郵送していたのにですよ。すぐに登録作業をするので、それが完了したらバージョンアップの案内を送ってくれるそうです。のんびりしたのどかな話です。

 1995年5月上旬、バージョンアップ手続き書類がまだ届かないので、それを催促する電話をしました。

 1995年5月18日 「Photoshop3.0J」へのアップグレードの案内書が届きました。ただし、届けられた書類は前年秋に発送したと思われるものをコピーしただけの一枚の紙でした。それによると、アップグレード製品の送付は、94年11月発売以降とあります。半年以上も経っているのに「以降」という文面を送りつけるのは、間違いではないにしても、正常な神経ではないと思います。ましてや、お詫びの手紙があってしかるべきではなかったでしょうか。送られて来た封筒の差出人は、「MV社」となっていました。

 なお、封筒の中には、「Photoshop」の用紙だけで、同時に登録したはずの「Premiere」のバージョンアップ書類は入っていないのです。先の電話で、この二点の手続きをしたい旨の電話をしたのに、まったく話が通じていないようです。担当者はMと名乗られる方でした。社内で登録手続きをどのように管理しておられるのかは、一ユーザーには関係のないことです。早急にというより、すでに市場に新製品が出て半年以上経っているので、一日も早く送ってほしいのです。「Premiere」のバージョンアップ手続きの書類は、後日送ってもらえることになりました。

 「Photoshop」の振込などの手配を5月24日にし、製品の到着を待っていました。ところが一ヶ月半後の7月に送られてきた「Photoshop3.0J」の宅配便の中には、「Premiere」の書類がみあたらないのです。また、奈良の自宅から東京のMV社まで電話をすることにしました。昼間なので、電話代もばかになりません。すぐに送りますと言われましたが、それでもなかなか来ません。

 8月9日に、また電話をして催促をしました。その時に、サポートの窓口をMV社からシステムソフトに変更したい意向を伝えました。「Photoshop」は、いくつかの会社がユーザーサポートを請け負っていました。自分が購入した製品によって、サポートをどこが担当するか異なるのです。私の窓口変更の申し出に、何か言い訳をおっしゃっていましたが、手続き方法は結局私には理解できませんでした。その手続き書類も、ついに来ませんでした。

 さて、「Premiere」のバージョンアップ書類をやっとのことで手にしたのは、何とそれから1ヶ月後のことでした。それも、1年以上も前の「1994年6月吉日」と明記された「アップグレードのご案内」という紙キレです。もうバージョンアップをする気もなくなりました。当のソフトもしだいに使わなくなっていたので、この「Premiere」は更新せずにそのままゴミと化していきました。戸外の物置に転がっていた「Premiere2.0」を今回取り出し、挟んであったこれまでのやりとりのメモなどを見ながら、この文章を認めています。

 1997年3月28日、つまり、今日です。そんなこんなのアドビの製品について、また困ったことに巻き込まれました。昨秋、「Photoshop」は4.0にバージョンアップしていました。3.0を活用している私は、バージョンアップの案内が届くのを心待ちにしていました。しかし、年が改まっても通知は何も来ないのです。痺れを切らせて、ついに電話をしました。すると、ユーザー管理がアドビに一元化されたとのことでした。そして数週間がたってから、中々繋がらない電話を、辛抱強くかけることになりました。繋がるまでに丸三日かかりました。これは、パソコンユーザーにとっては常識です。著名なメーカーほど、売れ筋ソフトほど、質問はファックスに限るのです。しかし、私は直接相手と話さないと、信用できなくなってしまいました。ファックスだって、事務所の机にポイの可能性も大なのですから。直接言葉を交わして話をしても、メーカーは無視やど忘れをするのですから、そこは自分を納得させるためにも、電話の問い合わせとならざるをえないのです。

 ようやく繋がった電話口で、正規ユーザーであるしるしの登録番号を言うと、相手が確認のために言う住所の番地がちがっているのです。まったく違う数字で登録されていました。書類が私の手元に届かないはずです。かつては、MV社からは正確な番地で封書が届き、「Photoshop」も宅配便で届いたのにです。MV社からアドビに名簿が移管されたことに伴い、私の住所の番地が文字バケしてしまったのだろう、ということにしておきましょうか。

 電話口での確認でさらに驚きました。私の名前で登録されているユーザー番号の登録データによると、今私が持っている「Photoshop」のバージョンは、なんと旧版の「2.5」だそうです。MV社から送られてきたあの「Photoshop3.0J」は、今使用しているものは、一体なんなのでしょうか。

 それはさておき、とにかく至急バージョンアップの書類を送ってくれるそうです。期待せずに待つことにします。同じことが繰り返されるのは世の常。次は、本年5月に催促の電話をすることになるのかもしれません。このインターネットのホームページで表示している画像は、すべて私が正規の登録をしている(したはずの)「Photoshop」で作成したものであることを、重ねて申し添えておきます

 日本のソフト産業を育てていくために一利用者がこのようにして協力をしていくのも、大変な忍耐と努力と資金と時間が必要であることが、お分かりいただけたでしょうか。日本のパソコンに関しては、ハードもソフトも製品の仕上がり以前の人間の問題が未成熟だと思われます。

 こんな業界を、われわれは、今しばらく、みんなで健全なものになるように根気強く育成していきましょう。

(つづく)
 
----------------- 以上、再録掲載 ---------------------
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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