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2015年3月27日 (金)

畠山大二郎著『平安文学の服飾表現研究』に博士(文学)の学位が授与されました

 NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の副代表理事を務めている畠山大二郎君が、博士(文学)の学位を取得しましたのでお知らせします。
 國學院大學へ提出した学位請求論文の題目は『平安文学の服飾表現研究』です。

 昨春、「NPO設立1周年記念公開講演会で直衣着装の実演」(2014年03月23日)をした際に、装束の変遷を踏まえての実演と解説をしてもらいました。その時の記事を覚えておられる方も多いことでしょう。
 一枚だけ、その着装実演の写真を再掲載しておきます。

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 また、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉のホームページからは、「国文研蔵『源氏物語団扇画帖』服飾関係分類索引・服飾関係分類索引(畠山版)」(2012年6月26日)を公開しています。
 これは、平安時代の人物の実像や、物語と絵画の理解を深める一助となれば、との思いから公開している成果です。『源氏絵』等の物語絵に描かれた人物がどのような服を身に纏っているのかがわかるようにした、畠山君の研究の一端を具体化した貴重なデータベースの一部を成すものです。
 ぜひ一度ご覧ください。平安文学作品を読む時のイメージが豊かになることでしょう。

 今回、学位が授与された博士論文『平安文学の服飾表現研究』の目次は、次のようになっています。
 第一編は作品論、第二編は文学論として実証検証的な考察、第三編は復元を視野に入れて考察した論稿で構成されています。
 これまでの地道で手堅い研究と実践が、今回の学位論文に結実しているといえます。

 本論文が公刊される日を楽しみにして待ちましょう。

 さらなる活躍が期待できる仲間の新しい旅立ちを、この場を借りて祝い報告します。


第一編 平安文学の作品論としての服飾表現
 第一章 『落窪物語』の「裁つ」
      —落窪の君の裁断行為を中心として—
 第二章 『源氏物語』の「中の衣」と「綻び」
      —「紅葉賀」巻を中心として—
 第三章 『源氏物語』の「ひきつくろふ」直衣姿
      —「松風」巻における光源氏の服飾表現を中心として—
 第四章 『源氏物語』の被け物
      —「若菜上」巻「女の装束に細長添へて」を中心として—
第二編 平安文学の中の実態としての服飾表現
 第一章 『源氏物語』の「端袖」
      —「綻び」「ゆだち」を中心として—
 第二章 『源氏物語』の「扇」
      —朧月夜の扇を中心として—
 第三章 『源氏物語』の「細長」
      —玉鬘の服飾表現を中心として—
 第四章 『源氏物語』の「柳の織物」
      —「若菜下」巻における明石の君の服飾表現を中心として—
 第五章 平安文学の「織物」
      —『狭衣物語』を中心として—
 第六章 平安文学の裳の種類
      —「薄色の裳」を中心として—
第三編 平安文化史論としての服飾表現
 第一章 平安時代中後期の服飾の復元
      —形状の問題を中心として—
 第二章 『紫式部日記』の「小袿」
      —二の宮の御五十日を中心として—
 第三章 國學院大學図書館蔵『住吉物語』絵の服飾表現
      —嵯峨野の野遊びの場面を中心として—

 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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