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2015年4月 8日 (水)

『十帖源氏 桐壺』の現代語訳を更新しました

 『源氏物語』のダイジェスト版(梗概書)である『十帖源氏』は、江戸時代初期に野々口立圃(1595年〜1669年)が編纂したものです。
 この『十帖源氏』の多言語翻訳を目指して、翻字と現代語訳のプロジェクトを進めて来ました。
 2011年9月に第9巻「葵」までを終え、現在は多言語に翻訳しやすいように、折々に手を加えています。

 海外で翻訳された『源氏物語』は、アーサー・ウェイリーの英訳『源氏物語』(全6巻、大正14年〜昭和8年)を用いることが多いようです。その第1巻(「桐壺」〜「葵」)に収録された「葵」巻までを参照しつつ、各国でその国の言語に翻訳していることがほとんどです。
 そのため、本プロジェクトでは、『十帖源氏』の「桐壺」巻から「葵」巻までの現代語訳を多言語に翻訳するための基礎資料を作成し、それを広く提供することを心掛けています。

「『十帖源氏』の翻字と海外向け現代語訳の公開」

 今回、この『十帖源氏』の「桐壺」巻だけを対象にして、実際に多言語に翻訳してもらいました。
 現在伊藤が取り組んでいる科研(A)「海外における源氏物語を中心とした平安文学及び各国語翻訳に関する総合的調査研究」に対してこの『十帖源氏』の情報を提供し、試験的に活用していただきました。
 多言語翻訳の結果と研究の成果は、別途本年度の科研(A)の報告書に掲載される予定です。

 この多言語翻訳を実施していく過程で、現代語訳の問題点も明らかになりました。
 そのフィードバックを反映させて、今回『十帖源氏』の「桐壺」巻の現代語訳を改訂しました。
 この第1巻「桐壺」を担当したのは、畠山大二郎氏です。

 以下のサイトから、新版のPDFがダウンロードできますので、ご自由にご確認ください。
 そして、ご意見などをお寄せいただけると幸いです。

《新版・十帖源氏「桐壺」Ver.3》

 今後とも、より多くの言語に翻訳される過程で、さらなる改訂をしていくつもりです。
 なにか疑問点がありましたら、いつでもこのコメント欄を利用してお問い合わせ下さい。
 今後とも、ご教示のほどを、よろしくお願いいたします。
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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