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2015年4月25日 (土)

NPO法人〈源氏物語電子資料館〉第3回総会が無事に終了

 本日は早朝より、東京都中央区にある新富区民館で、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の第3回総会が開催されました。
 会場は、東京駅から次の駅である八丁堀駅からすぐにあります。
 宿舎からは徒歩で27分という近いところです。しかし、連日の疲れが溜まっていたので、電車で行きました。15分で着いたのには、その近さに驚きました。


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 午前9時より1時間は、これまでの本会の活動内容を確認した後、本年1月より取り組み出した「変体仮名混合版」の作業について、自由に意見交換をしました。
 実際に翻字のお手伝いをしてくださっている方々も参加なさっていたので、実体験に基づく貴重な意見を伺うことができました。みなさん、昨秋から翻字に取り組まれたのが初めてだった、という方々ばかりです。

 本会の活動で特筆すべきことは、現今のひらがなに置き換える従来の翻字から「変体仮名混合版」に変更したことです。本年1月に、一大決心をしての変更でした。しかし、変更となっても違和感がない、という報告を受けて安堵しました。

 今までよりも正確な翻字となり、書写されている文字を読み取る楽しみが増した、ということのようです。

 例えば、「阿」という文字は「あ」とはせずに、書かれた変体仮名のままに「阿」と翻字するのです。無理やり現在一般に使われているひらがなに置き換えることなく、書かれたままの文字で翻字をするのですから、確かに翻字にかける労力の負担は軽減されています。頭の中で文字を今使われている文字に置き換える作業をしなくてもいいのです。案ずるよりも産むが易し、ということでしょうか。

 この翻字の方針については、まだ広く知られていません。これまでは、一部の方が、しかも部分的に翻字をなさっていたことに留まっていました。それを、『源氏物語』という膨大な量の写本の翻字でやろう、ということなのです。しかし、近い将来、この「変体仮名混合版」へ移行したことを、大英断として評価してくださることでしょう。現今の翻字表記は、原本に戻れないという大きな問題を抱えているからです。

 ただし、明らかに漢字として表記されている文字にどう対処するかは、依然まだ検討事項として保留したままです。これについては、いろいろと意見をいただきました。もうしばらく、「変体仮名混合版」の翻字の実践をする中で、解決策を模索していきたいと思います。

 その他、多くの有益な意見を頂戴しました。また、本年度取り組む具体的な作業内容についても、詳細な点まで確認しました。

 さらには、本日の総会で一番重要だった「定款の改定」についても、みなさんの了解をいただけました。
 本日の議事録は、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉のホームページなどを通して、近日中に公開されますので、その時に解説を加えるつもりです。

 無事に、本法人も3年目をスタートさせました。
 正会員は16名という、小さな小さな特定非営利活動の法人組織です。しかも、『源氏物語』を専門とする正会員の研究者は5名です。これは、意外に思われているようです。それでも、いい情報を整理・作成・公開さえしていけば、おのずと支援してくださる方は増えていくことでしょう。

 多くの方々のご理解とご支援をいただく中で、よりよい『源氏物語』の翻字本文を作成します。そして、それを次の世代に引き継いでいきたいと思います。
 今後の活動を、あたたかく見守っていただければ幸いです。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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