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2015年10月25日 (日)

京都ライトハウスで体験三昧

 科研の研究会で一昨日お世話になった京都ライトハウスへ、いろいろな資料と情報をいただくために行ってきました。野々村さんがいらっしゃることを教えていただいていたからです。

 ちょうど今日は「京都ライトハウスまつり2015〜つながる・ひろがる 地域の輪〜」が開催されていました。これは、利用者や地域のみなさんとの交流の場として取り組んでおられるものです。


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 4階から地下1階までの全館を開放しての一大イベントです。
 以下の赤字のコーナーに立ち寄りました。


4F:船岡老人クラブハウス発表会・トモニー紹介コーナー。
3F:どきどき☆お楽しみ抽選会!新設キッズコーナーの紹介
2F:見えないこと体験点字体験、クイックマッサージなど・・・盛りだくさん!点字クラブ、オセロ、囲碁、将棋
1F:寿司・焼きそば・手作りパン・肉まん・チヂミ・フランクフルト・洋菓子・ビール・ジュースなど模擬店いろいろ!
B1F:物品販売、催し物関係、池坊華道会による生け花教室など

 午後からのステージでは、ちょうど大正琴の演奏が始まったところです。日頃の練習の成果が、楽しく伝わってきました。

 お昼は、お寿司をいただきました。


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 パッケージを見ると、私が好きな回転寿司屋「寿しの むさし」のにぎりでした。近くの上堀川店から持って来られたものだと思います。

 2階では、「見えないこと体験」のコーナーがいくつかありました。
 まず、「木のワークショップ」へ入りました。ここは、京都ユニバーサルミュージアム実行委員会が実験展示をしておられたのです。「視覚に障害がある人もそうでない人も共に楽しめる展示とは何か?」という問題意識のもとに、今年のテーマは「木」でした。
 私も学芸員の勉強をして来たことに加え、身体に不自由を感じておられる方々との文化の共有を意識して以来、ユニバーサルミュージアムには興味を深めているところです。


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 テーブルに置かれた、ヒノキ、コウヤマキ、ニレ等、たくさんの板を触り、その木の匂いを嗅ぎました。聞香を思い出しました。
 しかし、あまりにも多くの木があったので、5枚目以降は匂いがごちゃごちゃになってしまいました。
 これは、ただ単に多くの板を並べるだけでなく、もっとテーマを絞った方がよかったのではないでしょうか。ただし、丁寧に説明していただいたので、いろいろなことを知ることができました。

 その隣の部屋では、音の3D体験をしました。


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 アイマスクをして、ヘッドフォンで音を聞きます。見えない状況で日常の音を聞く体験です。
 マッチ箱を振りながら前後左右で音が聞こえました。ただし、マッチ箱の音は、今の若い人と生活実感を共有できるのでしょうか。また、大阪環状線の駅の発車時のメロディーは、非常にわかりにくいものでした。雑音が多すぎるからです。目が見えない方の状態を体験するにしても、これは不適切な音源だと思いました。また、時間が長すぎます。
 顔に風を当ててくださったり、霧吹きで湿り気を体感させるという小技も、あまり気持ちのいいものではありませんでした。この企画は、大いに再検討の必要がありそうです。

 アイマスクをして階段や外を歩く体験は、あまり乗り気がしなかったのでパスしました。

 盲導犬啓発コーナーでは、京都ハーネスの会の方から詳しい説明をうかがいました。
 東京の立川駅北口で、盲導犬の理解を求めながら募金活動をなさっています。通勤時にその前を通りながら、いつも気になっていました。そのこともあり、思いきって部屋の中に入りました。
 初めて知ることばかりで、いい勉強をさせていただきました。
 盲導犬と目が合った時、犬君がすっと横を向き、大きなあくびをしたのです。


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 私は、警戒しなくていい、しかも退屈な存在のようです。
 それでも、服を着ていることや背中に鞄を背負っている意味がわかり、日頃の疑問の一部が解消しました。

 視覚障害者ボランティア連絡会の活動紹介・啓発コーナーでは、点字の打ち方やパソコン点訳などの説明を受けました。少し知っていることでした。しかし、我流でのことだったので、あらためて教えていただくと、いろいろなことがよくわかり、いい勉強になりました。

 池坊のいけばな体験は、行った時にはすでに終わっていました。
 学生時代に少しやっただけなので、いつか機会があれば遊び気分でやってみようと思っています。

 知らなかったことが、こうして少しずつわかっていくと、いろいろな物事が点から線へとつながっていき、楽しくなります。
 体験の意義を、再認識する1日となりました。

 追伸
 木の体験コーナーで真剣に匂いを嗅ぎ分けておられた野々村さん、あらためてお礼の挨拶もせずに失礼しました。次は、点字百人一首のイベントでお会いしましょう。
 
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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