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2016年1月 7日 (木)

総研大日本文学研究専攻特別講義を聴いて

 新春早々、得難い勉強の機会に恵まれました。
 かねてより知りたいと思っていたことを、お2人の先生からわかりやすい話でうかがうことができたのです。

 田中大士先生は、「春日懐紙の書誌学」と題したお話でした。
 「打ち紙」「墨映」「相剥ぎ」などなど、具体的な例をあげての説明だったので、よくわかりました。
 「相剥ぎ」について、田中先生は「あいはぎ」と言っておられました。しかし、私が教えを受けた先生は、「あいへぎ」とおっしゃっていました。どちらでもいいようです。しかし、「あいはぎ」は「おいはぎ」みたいで、品が感じられません。私は、これまで通り「あいへぎ」でいこうと思います。
 「打ち紙」については、次の大高洋司先生の資料にも、絵として紹介されていました。

 大高洋司先生は、「近世職人尽絵詞の注釈を終えて」と題するお話でした。
 大高先生は今年度で定年となられるので、最終講義となるものです。また、私の隣の研究室におられるので、いろいろとお世話になった先生でもあります。
「表具師」の絵に、竹篦(和紙を持ち上げる)、包丁、定規、提げ槌(紙を打つもので、『邦訳日葡辞書』には「一本の長い竹に吊してある槌または杵で、紙を叩くのに使うもの。」とある)が描かれていました。自分が関心のあるものなので、興味深く資料を見つめ、お話をうかがいました。
 この絵詞は、松平定信がプロデューサーとなって製作されたものだそうです。江戸時代の文化人が残したものは、その背後にもおもしろいことがたくさんあるようです。

 お2人の先生が取り組んでおられる研究成果の一端から、自分の問題意識と絡み合うものがいくつも関連をもってつながりました。
 ありがとうございました。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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