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2016年2月17日 (水)

国際交流基金で多国語翻訳と国際集会と論文データベースの相談

 国際交流基金ニューデリー日本文化センターで、田中洋二郎さんにかねてより相談を持ちかけていた案件で、時間をかけて話し合いをしました。


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 あらかじめ過去7回分をまとめた『インド国際日本文学研究集会の記録』(2012年3月刊)のPDF版を送っておいたので、これまでのインドにおける文学研究に関する活動の経緯はお互いに了解しての打ち合わせです。
 菊池智子さんと村上明香さんの2人にも同席してもらいました。

 まず、今秋開催する予定の「第8回 インド国際日本文学研究集会」の内容も、今回の打ち合わせでほぼ以下のようにまとまりました。


日時:11月11日(金)・12日(土)
会場:サヒタヤアカデミー + ネルー大学(または国際交流基金ニューデリー日本文化センター)
主催:サヒタヤアカデミー+〈インド日本文学会(伊藤・アニタ・ウニタが2004年に設立)〉
テーマ:(1)『十帖源氏』を多言語訳するための方法と課題
      (予想される問題点/「蝉」をどう訳すかなど)
    (2)私の研究成果
      (デリー大学とネルー大学で修士・博士の学位取得者の報告6人)
    (3)パネルディスカッション(若者向けのテーマ/未定)
後援︰国際交流基金・国文学研究資料館・デリー大学・ネルー大学・NPO法人〈源氏物語電子資料館〉など

 この研究集会の第1テーマは、次の話題と連動します。

 先日、サヒタヤアカデミーに提出した『十帖源氏』のインド語訳の企画申請書を踏まえて、『十帖源氏』の翻訳をお願いする方々や各言語の編集責任者の名前を確認しました。
 同行の菊池さんがヒンディー語を、村上さんがウルドゥー語を担当、などなどです。

 当初は、サヒタヤアカデミーがかつてやったように、インド語8言語の翻訳を考えていました。しかし、いろいろと検討した結果、ベンガル語とマラティ語を加えた10言語でやろう、ということになりました。つまり、以下のインド語10言語で『十帖源氏』の多国語翻訳に着手することの了解が、田中さんからも得られましたので、これで確定とします。


アッサム語・ウルドゥー語・オリヤー語・タミール語・テルグ 語・パンジャビ語・ヒンディー語・ベンガル語・マラティ語・マラヤラム語

 また、タミール語だけは、編集担当者が決まっていませんでした。これについては、田中さんから新たにお願いできそうな先生のお名前の提案をいただきましたので、打診を含めて確認していただくことになりました。

 リストアップした方々をあらためて見て、フレッシュで魅力的な人材のオンパレードになっていることに高い評価をいただきました。着実に、そして確実に実行したいと思います。

 このプロジェクトの成果としての翻訳本は、どのような読者を想定して編集し、どこの出版社から刊行するか、ということでさまざまな意見がでました。
 結果的には、まずはNPO法人〈源氏物語電子資料館〉のサーバーを活用したデジタルブックスで公開することが1番実現性が高いのではないか、ということで意見が一致しました。出版物に関して、ヒンディー語についてはサヒタヤアカデミーに引き受けてもらえるとして、その他の言語の出版は追々考えていく、ということになりました。

 さらに、視覚障害者が立体コピーを活用して変体仮名が書かれた文字を読むことに関しては、話し合う時間が足りなくなったこともあり、19日(金)に再度の打ち合わせを持つことにしました。

 もう一点、国文学研究資料館がホームページから「日本文学国際共同研究データアーカイブ」として公開している中にある「日本学研究データベース(インド)Bibliography India-Japan Literature」について、さらなるバージョンアップについても、今回相談する予定でした。
 これは、インドの日本文学研究の論文リストを拡充ようというものです。このリストを追補継続する件は、これからインドのみなさま方に協力をお願いしようと思っていることです。現在は、2002年までの情報であり、デリー大学のウニタ・サッチダナンド先生からいただいたデータをもとにして作成したものです。
 しかし、この件についても時間がなくなったので、私がアラハバードから帰ってから、再度面談する19日に話すことになりました。

 新しい所長の宮本薫さんと、少しお話をしました。宮本さんには、以前エジプトのカイロで大変お世話になりました。もう一度この国際交流基金には来るので、その時にお話の続きができることを楽しみにしています。

 相談や打ち合わせすべき案件が多すぎて、多くを積み残したままに後日を約束して一旦帰ることになりました。

 国際交流基金の前からオートリキシャに乗り、村上さんと2人で、オベロイホテルの近くにあるブラインド・レリーフ・アソシエーションを訪問しました。
 これは、デリー日本人会の大野さんから紹介されたナンディ先生がボランティアで日本語を教えておられる盲学校です。


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 今回は、目が見えない生徒さんに対して、持参した立体文字を読む体験をしてもらい、ご教示を得ることになっていたのです。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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