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2016年3月10日 (木)

再録(19-4)どうしようもないMV社のこと(1999.12.28)

 この一連の「再録」は、〈大和まほろば発 へぐり通信〉の【ハイテク問はず語り】というコーナーから発信していた情報群の一部です。

 このテーマでの再録は、ひとまずこの第4回までとします。
 私は1999年4月より、東京の品川にある国文学研究資料館に勤務するようになりました。
 ここで取り上げている話は、その年の3月の奈良にいた時のことと、4月からの東京での出来事が錯綜していますので、適宜読み分けてください。
 2000年以降も、この件はさらにややこしいことになりました。しかし、残りのファイルは未整理のままなので、いつかまた取りまとめることにします。
 あくまでも記録の掘り起こしなので、適当に読み飛ばしてください。
 
----------------- 以下、再録掲載 ---------------------
 
〔どうしようもないMV社のこと(1999.12.28)〕
 
 アップルのマッキントッシュ用のG3対応ボード「MAXpower G3 PDS 7100/8100 240/1M/160」が使えないものであったことと、それに対するMV社の対応については、すでに「不可解なMVという会社(1997.3.28)」、「またMV社のこと(1998.10.01)」、「またまたMV社のこと(1999.03.09)」で報告した通りです。

 さらに、その後の珍妙な展開をまとめておきます。

 本年3月9日に本コーナーに「またまたMV社のこと」を掲載した1週間後のことでした。MV社のYさんという方から突然自宅に電話がありました。用件は、G3ボードに関してお詫びをかねて会いたいとのことでした。わざわざ東京から奈良まで出向くとのことでした。

 先の記事の中で、以下のように書いたことが、この反応の直接の原因だと思い当たりました。


 今回MV社社には、本書面とともに、ボードとG3/300の「見積書」「納品書」「請求書」「領収書」を同封しました。
 私の出費を弁償していただくためのものです。

 しかし、私はYさんから電話をいただいた翌日には、湘南葉山の総合研究大学院大学に行く予定がありました。鎌倉か横浜でならとも思いましたが、とにかく話は4月以降に、ということにしました。

(注:以下は、大阪から東京に職場が変わり、横浜の金沢文庫にある宿舎で生活するようになってからのことです。)

 4月6日にYさんから打診の電話があり、9日に来訪されました。1時間ほどでしたか、私から、いろいろと不具合の説明をしました。Yさんからいただいた名刺には「第2営業部 副部長 (兼)営業課課長」とありました。

 4月14日早朝、Yさんが自家用車で、拙宅の「PPC-8100/80AV」を引き取りに来られました。

 それから1ヶ月ほどした5月13日に、YさんとKさんがお出でになりました。Kさんの名刺には、「研究開発本部開発部テクニカルサポート課マネージャ」とありました。

 いろいろと技術的な問題点の説明を受けました。要するに、このままでは使えないとのこと。そんなカードをよく調べもしないで販売するものだとは思いましたが、とにかく対案を聞きました。その対応策として、現在装着しているAVカードを取り外し、新たにアメリカで販売されているビデオカードを輸入して装着すると、動かない「PPC-8100/80AV」が使えるようになるとのことでした。

 大変なことになったと思いましたが、私の費用負担はないとのことなので、そのような手配による対処を了解しました。
 それにしても、私のような被害にあったユーザーは他にいないのでしょうか。いろいろな話の中で、私が最近購入したMV社の「ばり2バックアップ」は、商品にする前の段階のベータバージョンという代物であり、商品として販売するのは問題だと言うと、おふたりとも少し口ごもっておられました。
 また、MV社の製品もいろいろと試用してほしいとのことだったので、これが迷惑をかけたお詫びの対応なのかと思い、私が被った損害の弁償の代わりとして受けようと思いました。
 さらに、K氏に報告書を求めましたところ、K氏より以下のメールが5月21日に届きました。


大変ご迷惑おかけしております。
ご依頼頂きました内容を簡単ですがご報告させていただきます。
弊社でお預かりいたしましたI様の下記の環境における、確認いたしました現象をご報告いたします。

PowerMac8100/80AV
MAXpowrG3 7100/8100 240/1M/160
モニタ接続は標準搭載のAVカード経由

<現象>

G3カード装着後、MicrosftPowerPoint、PageMaker等のアプリケーションを使用中にフリーズが発生。
同じ操作での再現性は無いが、かなりの頻度で動作不安定となる。
G3カードを外すと、上記問題は発生せず、動作が安定する。
Newer社より、一部のAVカードとの相性に問題がありとの報告があり、G3カードを装着した状態でAVカードを外し、オンボードの内蔵ビデオポート経由でモニタに接続し、動作検証した結果、問題は解消。

<結果>

上記の結果、動作不安定を引き起こす原因は、G3カードとAVカードの組み合わせと判断。

<対処>

AVカードを使用すると問題が発生いたしますので、使用しない方法といたしましては、次の二通りがあります。

1.オンボードの内蔵ビデオポート経由
2.Nubusのビデオカード経由

1.の場合は、モニタモード切替アダプタ(ダイヤテック株式会社製店頭価格1,500円前後)のみあればモニタに接続できますが、ただ、対応しているモニタ解像度が低く、13インチモード(640*480)までの対応です。

2.の場合は、別途Nubus対応のビデオカードをお持ちで無い場合、別途購入しなければいけません。ただ、費用はかかりますが、モニタ解像度は最大1152*870で24bit(フルカラー)までサポートしています。現時点で入手可能なNubus対応のビデオカードは次の商品となります。

商品名:sonnetSonata24Pro(PowerMac7100/8100用ビデオカード)

店頭販売価格(99/5/20現在):28,000円税別
取り扱い店:株式会社イケショップ Tel03-3251-4722
Web上(http://www.ikeshop.co.jp)での通信販売も行っております。

以上ご報告いたします。

 そして、5月24日の早朝、Yさんが自家用車で私の「PPC-8100/80AV」を拙宅に持ってきて下さいました。車から受け取り、自分で自室に運びました。今から考えると、あの時にYさんに私の部屋で動作確認をしてもらえば、以降もややこしくならなかったのではと思います。

 さて、無事に修理が終わったはずの「PPC-8100/80AV」も、数日後に起動しなくなりました。またMV社に電話です。

 6月3日に、今度はKさんが拙宅に自家用車で受け取りに来られました。
 またまた、「PPC-8100/80AV」は旅に出ました。

 6月15日にK氏から以下のメールがあり、OSを8.6にしていいかと確認されました。


ご連絡が遅くなり大変申し訳ございません。
お預かりしております8100ですが、原因と思われる点が見つかりました。
下記内容にて回避ができております。

現象

モニタを2台接続した際に、アイコンパレード時にNewerの機能拡張を読み込む途中にフリーズ。
モニタを1台で接続しているときには、この現象は起こらない。

回避方法

AppleVision機能拡張書類のアップデートにて正常動作。
コントロールパネルのモニタ&サウンドにて起動画面の切り替えを幾度か繰り返し、問題なく動作することを確認。

ここで一点ご相談なのですが、お預かりしておりますマシンのOSを8.6にアップデートすることは可能でしょうか。

OS8.5.1のAppleVisionのバージョンではモニタを2台接続していると、Newerの機能拡張書類読み込み時にコンフリクトを起こしてしまいます。おそらく2台のモニタをマシンが認識し信号を送るタイミングとMaxPowerを認識するタイミングが非常に近い事が問題になっているかと思われますが、AppleVisionのバージョンを1.7.1にあげることにより回避ができております。

いかがでしょうか、ご検討いただきたくお願い申し上げます。 

 これに対して、即座に以下のようなOKのメールを出しました。


連絡をありがとうございます。
8100は初期のボードなしの状態で余生を共にしようかと決め、そろそろ連絡をしようと思っていたところでした。
OSを8.6にアップすることで、また使えるようになるのなら、8100も喜ぶことでしょう。
私も、とにかく安定して動くならば、それで結構です。
最近とみに自宅での仕事量が増え、もう一台ノートタイプでも購入せざるを得ないかと思案していた所でした。とにかくマシンがもう一台手元にあり、一日も早く使える状態を最優先にしたいと思います。
研究活動は自宅が中心となる私の仕事柄と、マシン不足の窮状をご理解の上、ご高配をお願いします。

 6月23日に、Kさんが自家用車で完動する「PPC-8100/80AV」を運んでこられました。そして、今度は私の部屋に設置した後、Kさんは自分で動作確認をされました。
 過日のYさんは、私の部屋に入り込むのを遠慮されたのでしょう。その気持ちは分かります。ただし、このような場合は、目の前で確認することは大切なことのようです。私はK氏の帰り際に、また報告書を送ってほしいことと、ソフトウェアの試用について確認すると、後日メールとカタログを送るとのことでした。

 そして、7月7日に、約束通りK氏より以下のメールでの報告書が届きました。


ご連絡が遅くなりたい変申し訳ございません。
その後マシンの調子はいかがでしょうか。
さて先日納品にお伺いした際にお約束しておりましたレポートを、簡易的ではありますがお送りいたします。
何かご不明な点などございましたらご連絡下さい。

株式会社 MV社  K

障害内容

前回の納品の際に、本体付属のAVボードの替わりにサードパーティー製のグラフィックボードを装着し納品。
はじめは問題なく起動したが、2台接続されているモニタのメイン画面を切り替え、再起動を行うとアイコンパレード時にMaxPowerのアイコンを読み込んだ時点にフリーズが発生。
ご自宅で現象を確認後、社に戻り再度現象を確認。

回避策

Appleのホームページより機能拡張書類でモニタを管理している「AppleVision」がバージョンアップされていることを確認、OSを8.6にすると伴にこの書類も更新する。

結果

2台のモニタを接続することにより、モニタドライバとMaxPowerのドライバがコンフリクトを起こしていた模様。OSのバージョンとAppleVisionのバージョンを新たなバージョンに更新したことにより障害を回避できた。
また、コントロールパネルの「モニタ&サウンド」にてメインモニタの切り替えを数回行いテストしたが障害は再現しないことを確認。

納品後、ご自宅にて動作確認を行い問題なく動作することもか確認。

 さらに、7月7日にMV社社のカタログが2冊送られてきました。

 早速、試用したいソフトウェアをリストアップして、以下のようなメールをK氏に出しました。


御社の総合カタログを受け取りました。
楽しく拝見しながら、手元で眠っているものがいくつかあるのに驚きました。
「Premiere」や「Kai's Power Tools」 は Ver.5 になっていたんですね。
「SpeesDubler8」「RAMDoubler8」はフルに活用していましたが、PowerPCになってからは眠っています。
現在も常時使っているソフトウェアをカタログで見つけると、なんだかうれしいですね。
さて、以下に、私が使用してコメントを付けられそうなものをリストアップしました。
少し多いかな、と思いましたが、興味をもったものです。
遠慮せずにあげましたので、ご寛恕のほどを (=^_^=)
使ってみたい順に列記します。

・Vertual PC Ver.2.1 (日常的に使用するSoftWINDOWSとの比較)
・Dr.SURF V2.0 (NOVAの製品にがっかりしたので)
・Surf Express Ver.1.5 (スピード比べに)
・マジック館OFFICE全集 (宝箱への興味から)
・マジック館クラリス全集 (宝箱への興味から)
・マジック館ファイルメーカーPro全集 (宝箱への興味から)
・TOEFLテスト完全攻略模試 (今夏留学する娘をテスターに)
・TOEICテスト完全攻略模試 (今夏留学する娘をテスターに)
・アイデアストーム Ver.2.0 (よく使うインスピレーションとの比較)
・Adobe Acrobat 4.0 (職場にはWINDOWS版しかないので)

下記二点は、過去にバージョンアップの手続きでゴタゴタしたので、そのままになっているものです。

・Adobe Premiere 5.1
・Kai's Power Tools5

なお、「Adobe FrameMaker+SGML 5.5J」は、職場にあるのでしょうが、それを使うと仕事が増えそうなので、一人で使ってみたいと思っていたものです。ただし、価格が価格なので、そっと紛れ込ませておきます。一応、テスト使用が可能ならば、ということです。
以上、ご高配の程を、よろしくお願いします。

 返信を待つ内に、またまた「PPC-8100/80AV」が不調になりました。夏の暑さのせいでしょうか。起動できないことが時たま発生しだしたのです。とにかくとてつもなく多忙な日々でもあり、「PPC-8100/80AV」が身近にあると、ついつい調子を見ようとして時間を浪費し、それもまたもやテスターとなりかねない日々を避けるために、愛機を別の場所に移動しました。しばらく休憩していた「PPC-7600/200」の出番となりました。これは、いつも元気で快調なパソコンです。

 そしてついに11月になると、愛機はウンともスンとも言わなくなり、またお手上げの状態になりました。
 MV社のソフトウェアの試用に関する返事もあることだしと思い、K氏からの連絡があったらこの不具合を伝えようと思っている内に、どうしようもなく忙しい仕事に振り回され、とうとう今日になった次第です。

 それにしても、MV社からは、7月7日以来、何の連絡も問い合わせもありません。これだけトラブル続きのマシンなのに、修理後、引き渡してすぐの様子伺いだけで、それ以来音沙汰なしなのです。
 ソフトウェア試用の件も、こちらの希望を無視されたままです。一体、どういうつもりなのでしょうか。
 MV社に電話をしても、また場当たり的な対応をされるだけなので、この〈ハイテク問はず語り〉に、これまでの経過を掲載することにしました。
 今日まで引きずったのは、どこかの東芝というメーカーのトラブルではないですが、苦情を言うのを趣味にしていると思われるのも嫌なので、クレームの連絡は自粛していたこともあります。

 トカゲのシッポ切りのような対応をするMV社のことです。手に負えなくなるとバトンタッチがあるようです。Sさん->Yさん->Kさんと来ましたから、今度はどなたが私にコンタクトを取ってこられるのでしょうか。優秀な方々なのでしょうが、ユーザーの立場から言えば、もっと最後まで責任をもって対処してほしいものです。

 それにしても、まだまだ未成熟のコンピュータ業界です。これからのさらなるコンピュータの普及を考えると、MV社のような会社はこの日本に必要なのでしょうか。この程度のサポートしかできないのなら、かえって発展の邪魔ではないでしょうか。
 アメリカのソフトウェアを輸入して日本語化するだけなら、他にいい会社があります。また、自社で開発するソフトウェアが「ばり2バックアップ」のような開発版レベルならば、それを臆面もなく店頭に並べて平気ならば、早々に撤退してほしいものです。

 MV社は、もうこりごりです。
かわいそうな「PPC-8100/80AV」ですが、どこか立派に再生してくれる会社を探すことにします。どなたか、技術力のある人か誠意のある会社をご存じないですか。

 
----------------- 以上、再録掲載 ---------------------
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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