« 京洛逍遥(394)白川での書道展と吉井勇の歌碑 | メイン | 京洛逍遥(396)植物園のチューリップ桜杏桃梅 »

2016年3月29日 (火)

京洛逍遥(395)賀茂川散策をして花冷えの河内へ墓参

 少し肌寒い朝。
 賀茂川散策を兼ねて、鷺たちの様子を見ながら京阪三条駅まで歩きました。


160329_sagi1


160329_sagi2


 出町柳の河原では、大勢の方がウォーキングの順番待ちをしておられます。
 ここから北山を目指して歩かれるようです。
 こうしたグループが10組はあったので、この賀茂川縁の散策路も長蛇の列で渋滞ぎみです。


160329_demati


 京阪三条から京橋、鶴橋、河内山本経由で、信貴山口駅の先の高安山の麓にあるお墓へ行きました。お彼岸に行けなかったので、今年は遅めの墓参です。

 信貴山口の駅は、50年前とあまり変わっていません。単線の終着駅で、信貴山へ上るケーブルカーの始発駅でもあります。


160329_sigisanguchi


 来月4日から1ヶ月半にわたり、奈良国立博物館で『信貴山縁起絵巻』の展覧会があります。今回は、3巻の全長35メートルに及ぶ絵巻の、全場面を全期間公開されるようです。


160329_sigisanemaki


 『信貴山縁起絵巻』は、京都に来るまで住んでいた奈良の平群町が持つ国宝です。平群町にいた20年間に、この絵巻は一度も町民に見せることのないままに、京都国立博物館に寄託されたままでした。
 平群中学の先生に9年間にわたって何度も町民に見せる機会を作るべきだと訴えてきました。しかし、まったく無視されたことを、今でも残念に思っています。町民が見ることも出来ない町の国宝とは、一体何なのでしょうか。足元の文化行政が未成熟だったことは、返す返すももったいないことでした。

 さて、河内八尾の桜も、京都と同じようにまだです。早咲きの桜が一本だけ咲いていました。


160329_siznebyou


 この「自然廟」の「廟」に目が留まりました。「朝」の崩し字を知らないと、まったく読めない漢字です。現代日本の漢字偏重の文化は、あらためて見直していいと思っています。大和ことばの復権を考えたいものです。

 先日、八尾空港で軽飛行機が墜落するという痛ましい事故がありました。この空港は、私が中学生の頃に自転車でよく遊びに行き、滑走路脇を走り回ったものです。

 墓地のある高安山から見下ろすと、空港は家々の中に紛れています。手前の、私が通っていた南高安小学校と南高安中学校のグランドは、はっきりと見定められます。その左上、直線距離にして4キロもないところに八尾空港があります。


160329_yaosigai


 この墓地は、いつもきれいにしていただいています。大阪湾から淡路島のみならず、晴れ渡った日には四国徳島まで見通せます。
 両親も、島根県の出雲からお墓をこの高安の地に移し、今は激動の時代を生き抜いたことを懐かしみながら、2人で想い出話に花を咲かせていることでしょう。饒舌だった父と、無口だった母の姿が、この墓地に来ると思い出されます。あなたたちの子供も孫達も、みんな元気にしていますよ、と伝えました。
 
 
 

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

Powered by Six Apart
Member since 07/2008