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2016年4月14日 (木)

古都散策(46)【復元】初夏の散策(3)浄瑠璃寺

 10年前、大和平群に住んでいた頃の記事を再現しました。
 ちょうど、今の季節の話題です。
 「あ志び乃店」のホームページは今も健在です。
 再掲した画像は当時のもの、リンク先は今のものです。

 ドラエモンは今でも出迎えてくれているのでしょうか。

(※本記事は、平成19年(2007年)3月に消失したブログの復元です。)

********************** 以下、復元掲載 **********************

2006年5月5日公開分

副題「門前の茶店で気持ちも和む当尾の里」

 浄瑠璃寺は、我が家から1時間強の所にあります。ただし、そこは京都の南端。当尾(とーのお)の里と言われる、石仏群で知られる村です。

 秋桜子は「馬酔木より低き門なり浄瑠璃寺」と詠んでいます。
 堀辰雄の「浄瑠璃寺の春」(『大和路・信濃路』所収)も記憶に残っています。掘は折口信夫の影響を受けて、日本の古代に興味を持ち、大和奈良にも脚を運んでいるのです。私が中学から高校までを過ごした、河内・高安の里にも。これは、『伊勢物語』の関係で訪れたのでしょう。堀は、軽井沢との関係だけではないのです。

 浄瑠璃寺へ行く際は、ぜひその門前にある「あ志び乃店」のホームページを見ておくべきです。

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 とにかく、当尾の里を愛してやまない気持ちが溢れる、心温まる情報が満載のホームページです。アクセスするだけで、もう現地へ行った気分にしてくれます。

 私が着いたのがちょうどお昼だったので、門前にある3軒の茶店のうち、この「あ志び乃店」に入りました。風流な門を潜り、植物が生い茂る庭を通ってお店に入ります。
 店内は、文章を書いた紙がたくさん貼られています。長文が、小さい文字でびっしりと書かれているので、目が不自由になってきた私は、途中で読むのを断念しました。味のある文字で書かれています。よほど字を書くのが好きな方なのでしょう。壁から天井まで、いろいろありました。
 お店の方も、心の籠ったもてなしをしてくださいます。昔造りの店です。雰囲気は明るいのです。私は、山菜定食を食べました。そして、タケノコの煮物も追加しました。

 ハイキングの集団が、庭で弁当を食べさせてもらえないか、と言って入ってこられました。こんな依頼にも、ごく普通に自由に使っていいですよ、と快諾。年配の方々が20人以上もおられたかと思います。みなさん、和気あいあいと持参の弁当を店の前の庭に広げて、庭の草花を見ながら、おしゃべりに興じながらのお食事が始まりました。
 何とも、大らかで長閑な茶店です。

 さて、浄瑠璃寺です。ここは、九体の阿弥陀仏のある寺として、我が国唯一のものです。通称は九体寺とも。新緑の中、阿弥陀さまのフルコースを味わってきました。
 また、特別名勝の浄土式庭園は、此岸に当たる国宝の三重塔と、彼岸である阿弥陀堂に挟まれています。本堂の阿弥陀堂には、吉祥天女もいます。
 ちょうど秘仏公開の日だったので拝むことができました。ここでは、平安朝の寺院の雰囲気が感じられました。

 このお寺には、山門の所に拝観受付がありません。国宝などの庭園や堂塔は自由に見られるのです。どこで拝観料を払うのだろうと、受付をさがしました。回遊式の庭園を1周し、本堂の中の阿弥陀仏を拝もうとした時に、ひっそりと佇む受付が見つかりました。そして、阿弥陀堂の入口では、何とドラえもんが出迎えてくれます。

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 のんびりとした雰囲気の中で、何とも心を和ませてくれます。
 本堂の出口では、お守りなどを売っていたお兄さんが丁寧に会釈をしてくれます。少しだけお土産物などが置いてあるところでは、お坊さんが達筆で説明文を書いておられました。文章を考え考えしながら書いておられたのには感心しました。
 浄瑠璃寺は、時間が止まったかのようなお寺です。

 本来ならば、岩船寺へは歩いて30分の石仏の道を行くべきなのですが、車で来ているので残念ながら無精をしました。
 この岩船寺のことは次回に。

********************** 以上、復元掲載 **********************
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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