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2016年5月23日 (月)

古都散策(56)【復元】古都散策(14)かぐや姫ホールと竹取公園/竹取その3

 奈良にある『竹取物語』に関連した場所に案内する、第3回目です。
 これで一先ず終わりとなります。
 復元した拙文とそこに添えた写真は、ちょうど10年前のものです。
 今はどのような景観になっているのでしょうか。
 変わらないものと変わるものを見つめることも楽しいことです。
 そんな視点で採訪して、今後とも記録し続けていきたいと思います。

(※本記事は、平成19年3月に消失したブログの復元です。)
 
********************** 以下、復元掲載 **********************
 
2006年7月16日公開分
 
副題「古代を感じながら、みんなで楽しみ遊ぶ所」

 讃岐神社から東南東に一キロほど下ると、田んぼの真ん中に「かぐや姫ホール」が見えてきます。何となく場違いな雰囲気で建っています。町おこしとして見ましょう。
 ホール正面の感じは、なかなかいいものでした。しかし、この施設と周りとの違和感は、どうもいただけません。


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 古代の香りを、無理やり現代の感覚で蘇らせようとしているのです。こうした施設のデザインは、歴史や景観との調和を考えなければならないので、難しいものだと、改めて思いました。
 ここ数年は、IT(インフォメーション・テクノロジー)ということばが氾濫した時代でした。それが、これからはCT(カルチャー・テクノロジー)の時代だと言われています。
 文化をみんなでどのように共有して継承・発展させるか。こうした箱物を見ながら、考えてしまいました。このままではもったいない、と。

 このホールは400人ほどが収容でき、利用料金も公共施設なので比較的安いと思いました。古典文学に関するシンポジウムや講演会に最適です。いつか、〈NPO法人〉のイベントを、ここでやってみましょう。

 もと来た道を引き返し、讃岐神社の北側に広がる、竹取公園へ脚を向けましょう。

 入口に建つ大きな竹の切り口には、かぐや姫が描かれています。


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 すでに紹介した、回転寿司屋の横に建つランドマーク「かぐや姫」と同じく、里中満智子さんの絵です。

 ここからブラブラと遊歩道を行くと、里中さんの絵をプレートに印刷したものが左右に見られます。


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 この絵は、これまた過日紹介した広陵町発行の絵本の絵と同じものです。入口に売店があるので、そこでこの絵本を配ったら、もっとこの絵の意味が訪れた人に伝わることでしょう。普通の人は、文章を細かくは読まないのですから、何だろうな、位にしか思わずに通り過ぎます。私も、最初はそうでした。見せる工夫と仕掛けが必要です。

 この広大な公園は、子どもたちの遊び場でもあります。
 遊具のエリアを抜けると、古代の家屋を復元したものが点在しています。
 眼を上げると、遥かに二上山や金剛葛城の山々が望まれます。
 自然と古代が融合した一帯となっています。


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 我が家の子どもたちを連れて遊び回っていた頃には、まだこの公園はありませんでした。これは、いい公園です。
 小さな池には、龍が頭と尻尾を覗かせています。背後には、入口にあった大きな竹の切り口のモニュメントが見えます。


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 なお、毎年中秋の名月の日に、この公園の芝生広場で月を眺めながら、かぐや姫をしのんでの「かぐや姫まつり」が開催されているそうです。機会を見つけて、ぜひ参加したいと思っています。

 この竹取公園は、すぐ北が馬見丘陵公園です。古墳もたくさん点在する地域です。子どもたちや、文学・歴史愛好家にとっては、かっこうの散策エリアです。

 整備が終わったばかりのようで、今はまだ認知度が低いと思います。しかし、ここはすばらしい場所として意義を持つことでしょう。これまた、行政の腕の見せ所です。楽しい仕掛けを、みんなで考えてほしいと思いました。
 
********************** 以上、復元掲載 **********************? 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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