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2016年5月13日 (金)

日比谷図書文化館のみなさまと鎌倉期源氏写本を見る(第2回)

 日比谷図書文化館で歴博本「鈴虫」の翻字を勉強なさっている方々10名が、国文学研究資料館においでになりました。
 国文学研究資料館が所蔵している、鎌倉期に書写された『源氏物語』を閲覧するためです。

 前回のことは、「日比谷図書文化館のみなさまと鎌倉期源氏写本を見る」(2016年2月 6日)に書いています。

 古写本の翻字をやっていて、実際にその時代の写本を見るといい勉強になります。
 書写された料紙の色艶、文字の大きさ、墨の濃淡、虫食い、墨汚れ、等々。
 時には、700年以上も前の墨の匂いも、かすかに残っている写本もあります。

 表紙絵に馬がきれいに描かれていることに気付かれました。
 筆箱を落としたのか、四角い墨跡がくっきりと残っていました。
 ここで書写していた人が変わっている、という発見もありました。
 虫食いの箇所では、そのねじ曲がった穴をじっと見つめていらっしゃいます。

 みなさんと一緒に、楽しい一時となりました。
 得難い体験となり、記憶に残る学習会となったことでしょう。

 帰りには、国文学論文目録データベースの作業室に案内し、簡単な説明を聞いていただきました。
 ここで作成している目録データベースは、たんに論文のタイトルや筆者などの情報に留まらず、大学院生などのアルバイトさんが直接受け持った論文を読み、データを取って入力しているのです。そのために、要求したキーワードに的確な検索結果を返してきます。このことがまだ理解されていない実情を、近年は外部に訴えています。
 とにかく、手間がかかっているところを、今日は見ていただきました。

 前回同様、地下の書庫も学術情報課の担当者の説明を聞きながら見ていただきました。
 日本にこうした機関があることと、古写本を翻字する上でスキルアップの機会となれば幸いです。 
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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