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2016年7月31日 (日)

江戸漫歩(136)古書目録の講演会に参加した後は隅田川の花火大会

 骨折した左足を引きずりながら、妻の介助を得て千代田区役所へ行きました。
 楽しみにしていた講演会に出席するためです。
 このイベントに関する案内は、「古書販売目録に関する講演会のお知らせ」(2016年05月18日)に記した通りです。

 この講演会の翌日(31日・日曜日)が都知事選挙の投票会場になってしまった関係で、急遽会場が4階から8階に変更になっていました。いつもお世話になっているみなさまの企画開催ということもあり、その思いがけない変更に対処なさったご苦労がわかります。準備中に飛び込んだ選挙という珍事とはいえ、本当にお疲れさまでした。

 さて、最初は尾上陽介氏(東京大学史料編纂所准教授 古文書・古記録部門)の「古書販売目録の学問的な意味 —『明月記』研究をめぐって—」でした。
 お話は、幅広く目配りして収集し整理した資料をもとにして、散在する定家の『明月記』のありよう興味深く語ってくださいました。その研究に、古書販売目録が役立つのです。レジメは写真が多く、わかりやすい内容でした。
 私も、この古書販売目録を、遅々として進まないながらも、コツコツと調査しています。『源氏物語』の情報をピックアップしていることから、さまざまな調査手法と資料収集そして整理をする上で参考となりました。

 続いて、八木壮一氏(八木書店会長)のミニ講演「反町茂雄と弘文荘」がありました。八木会長には、ちょうど2週間前に八木書店本社ビルで長時間にわたって池田本に関するご相談をしたり、多くの貴重なお話を伺ったので、そのことの延長として楽しく聞くことができました。反町氏の人柄や、よく本を読む人で努力家であったことを、さまざまなエピソードを交えながら語られました。

 イベントが始まる前に、会長とお話ができました。今日の講演が終わるとすぐに京都へ向かわれるとのことです。私が骨折さえしていなければ、ご一緒に新幹線のお伴ができたのに、と思うと残念でした。

 最後は、恋塚嘉氏が「Web版 弘文荘待買古書目」の活用方法などの案内を、わかりやすくしてくださいました。ウエブでデータを見る方法は、実際に体験するとさらにその意義がわかるものです。

 以上、お三方の話が流れるようにつながっており、充実したいい講演会でした。

 受け付けにいらっしゃった八木書店の出版部の方とは、先日お目にかかって会長と一緒にお話をしたことや、その後のメールのやりとりを踏まえて、今後の池田本の校訂本文について詰めの相談ができました。
 この池田本の校訂本文については、近日中にこれからの対処と編集方針について報告する予定です。いましばらくお待ちください。

 帰りは、京都からわざわざ上京して出席しておられた立命館大学の須藤圭氏と、見送りがてら東京駅で池田本の校訂本文や《仮名文字検定》のことなどを具体的に打ち合わせました。今後の展望が開ける、充実した時間を持つことができました。

 この夏を境にして、いくつかのプロジェクトが大きく回転を始めます。
 10年以上も前から温めていた企画が動くのです。足の骨折など、何の問題もありません。若い方々と一緒に、その力を借りながら、とにかく一歩でもプランを前に進めていくつもりです。
 ご協力いただける方々には、いろいろと助力をお願いすると思います。
 多方面からのご支援を、どうぞよろしくお願いします。

 宿舎に帰る途中で、大勢の人々が中央大橋の方に向かって行かれます。やがて、夜空に打ち上げ花火の音が響き出しました。今日は、隅田川の花火大会の日だったのです。

 お祭りが大好きな私は、不自由な足を妻に支えられてかばいながら、隅田川のリバーサイドエリアの突端まで行きました。永代橋越しのビルの上に、みごとな花が咲き出しました。その右横では、スカイツリーも見下ろしています。


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 今夜京都へ帰っていたら、もう今後とも見られなかった隅田川の花火大会です。骨折のおかげで、初めて見る機会を得ることとなりました。しかも、東京最後の年に。
 いいことが転がり込んでくる、幸運のアクシデントに感謝しましょう。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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