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2016年7月10日 (日)

京洛逍遥(414)6番目となる「鴨川ギャラリー・鞍馬口」

 参議院選挙の投票で下鴨小学校へ行った帰りに、すぐそばの出雲路橋から賀茂川沿いに歩いて帰りました。

 出雲路橋の下をくぐると、いつもは見かけない案内板に気付きました。この橋を東に直進すると下鴨神社に行き当たります。


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 この図は、吉田初三郎の『洛北交通名所図会』(1928、京都府立総合資料館蔵)を拡大したもので、キャプションには次のように記されていました。


大正から昭和にかけて活躍した京都出身の鳥瞰図絵師 吉田初三郎による交通名所図会

中央を流れる鴨川、洛北を囲う山々のほか、鞍馬口を出発点とする鞍馬街道の姿も見ることができます。

 画面中央よりやや右寄りに、白い縦長の枠があります。そこに「鞍馬口」と書かれています。そのすぐ左が「植物園」、右が「下鴨神社」です。

 絵図の下には、「出雲路橋と鞍馬口」と「鞍馬街道」の2種類の説明文が、英文を併記して記されています。

 この説明板には、設置した組織名や日時が記されていません。
 帰ってからネットで調べると、市民の憩いの場として府が整備している中で、この「鞍馬口」は6カ所目の「鴨川ギャラリー」なのだそうです。それならそうと、説明版の裏にでも書いてあれば、この活動の理解を広く得られるのに、と思いました。

 この枠のデザインは、源氏物語千年紀の説明版を思い出します。

「源氏のゆかり(7)説明板9-淑景舎(桐壺)跡」(2008/5/10)


 目立たないながらも、こうして着々と、京洛の理解を深める仕掛けがなされているのです。

 毎日新聞電子版(2016.6.7、地方版)には、この除幕式が2ヶ月前の5月27日にあったことと、次の説明がありました。本当に最近のものだったのです。


「京都と諸国とを結ぶ主要な街道の出入り口である『京の七口』の一つとして知られ、鞍馬口には室町時代に関所が設けられ、通行人から関銭を徴収していた」などと出雲路橋や鞍馬口の歴史を日本語と英語で説明している。

 この他の「鴨川ギャラリー」は、次の場所にあるそうです。あったような、なかったような。「出町橋右岸(葵祭)」は見たことがあるように思います。しかし、それがこの一連のものだったのかどうか。
 どうもあやふやなので、また確認に行ってきます。


二条大橋右岸(洛中洛外図)/出町橋右岸(葵祭)/四条大橋右岸(祇園祭)/丸太町橋左岸(時代祭)/御池大橋右岸(鴨川遊楽図)

 ついでに、北大路橋の説明プレートも撮影しました。
 写真中央奥は、来月の送り火で主役となる、如意ヶ岳の大文字です。


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 この北大路橋にも、いずれは出雲路橋のような立派な「鴨川ギャラリー」の説明版が設置されるのでしょうか。今から楽しみにしておきます。
 ただし、出町以北は「賀茂川ギャラリー」にしてほしいものです。

 振り返って北山の西には、これまた来月の送り火で観光客を呼ぶ、京都五山の船形が見えました。


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 祇園祭の後に続く送り火などなど、これから京洛はさまざまな夏のイベントが目白押しです。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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