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2016年7月12日 (火)

京洛逍遥(416)祇園祭の山鉾建てを見る

 7月10日から祇園祭の山鉾を組み立てる「山鉾建て」が始まるということなので、上京前に四条通りから新町・室町通りをのぞいてみました。

 祇園祭は、平安時代初期(869年)に始まります。神泉苑に、当時の国の数である66本の鉾を建て、八坂神社から神輿を引き出して怨霊退散を祈願したことに始まると言われています。応仁の乱の頃には、58基の山鉾が記されています。現在は、33基の山鉾が出ます。現在の鉾が文献上で確認できるのは、南北朝時代(14世紀後半)だそうです。

 2014年から、17日の前祭(神幸祭)と24日の後祭(還幸祭)の2つとなって定着しました。まずは、今年も前祭の準備が始まったのです。

 今年もお祭りを盛り上げようと、みなさん鉾の建ち上げに汗を流しておられました。長年の蓄積があるだけに、手際よく分業で作業は進んでいきます。これには釘を一切使わず、「縄がらみ」と言って縄だけで木材を固定する伝統技法で組み上げられます。3日かけて完成するものもあるそうです。

 まず、新町通り南端の「放下鉾」から。
 図面を見ながら確認をしておられました。千年以上の歴史があるお祭りとはいえ、現場は手違いや事故のないように真剣です。


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 次は、四条通りの南北に面して建つ「月鉾」と「函谷鉾」です。

 南側の「月鉾」は、重量と高さが共に山鉾の中では一番です。
 ちょうど世話役さんが鉾の確認と祭の無事を願っておられるところでした。


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 「函谷鉾」は、函谷関の故事で有名です。


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 新町通りの一本東側、室町通りに建つ菊慈童の故事で有名な「菊水鉾」は、力仕事が進んでいました。


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 炎天下、35度を越したということだったので、早々に引き上げました。

 上京するとびっしりと予定が詰まっているので、月末までは帰ってこられません。今年の祇園祭は、この「山鉾建て」を見て終わりとなりそうです。

 一昨年に150年ぶりに復興した「大船鉾」に次いで、「鷹山」が200年ぶりの復興を目指して2012年に活動を始めたそうです。2026年の復興を目指しています。
 そもそもが、66もの山鉾が建っていたということなので、今の33基をさらに増やし、かっての賑わいを取り戻すべくさらに盛り上げてほしいものです。

 復興予算や維持費の問題は、若者たちが英知を振り絞って妙案を捻り出すことでしょう。今の若者たちは信頼できるし、頼りがいがあるということを、いろいろな活動を通して最近とみに実感するようになりました。
 伝統や文化を声高に叫ばなくても、一緒に先人の思いを守り伝える気持ちで取り組めば、思いは叶うはずです。大船鉾の時の話を思い出しました。みんなで願えば、必ず叶うことを信じたいと思います。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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