« 「点字付百人一首〜百星の会」に初参加の感想など | メイン | 『源氏物語』国冬本「鈴虫」の長文異同(その1-問題点) »

2016年7月18日 (月)

古都散策(59)【復元】移転6・古都散策(17)夏の東大寺

 奈良の夜は、ライトアップで魅力が増しています。
 今年の夏は、古都奈良に足を運ぶ予定でいます。
 いつもは、お茶のお稽古のために、西大寺から生駒方面に向かっています。なかなか、西大寺から東に折れることがありません。
 京都と同じように、変わらない寺社の佇まいと再会できることが楽しみです。それでいて、町並みが微妙に変わっていくのも、新たな街の発見につながるようです。
 
(※本記事は、平成19年3月に消失したブログの復元です。)
 
********************** 以下、復元掲載 **********************
 
2006年9月10日公開分
 
副題「ライトアップに映える天平の鴟尾(8月7日)」
 
 東大寺のライトアップも、世界遺産の一つと言えます。まさに、光の芸術です。

 大仏殿に向かって南大門に歩みを進めると、夜店や露店の間に、春日の神の使いである鹿に出会います。というより、多くの鹿の間を縫って、南大門を目指すことになります。角の生えた鹿もいて、結構緊張します。


160601_toudaiji1


 南大門から望む大仏殿の鴟尾は、天平の甍を実感できます。唐招提寺の鴟尾も素晴らしいものです。それに負けず劣らず、この東大寺の鴟尾も見事な光を反射しています。


160601_toudaiji2


 南大門の左側には、阿形像がデンと立っています。
 この仁王像はわが国最大の木彫像で、像高は8.4メートルもあります。光の中に立つ仁王様は、いつもよりも親しみを感じました。ライトアップにより、私を見守ってくれているように見えるのです。
 小さな提灯を持った若い2人は、この仁王様には興味がないらしくて、楽しそうに話をしながら過ぎゆきました。


160601_toudaiji3


 頭を巡らして右側には、吽形像がデンと仁王立ちです。私は、こちらの方に迫力を感じました。


160601_toudaiji4


 最新の研究成果によると、阿形像は大仏師運慶と快慶が、吽形像は大仏師定覚と湛慶が関わったとされています。鎌倉時代の彫刻に込められた気迫を、存分に感じさせてくれます。ことばでは説明し尽くせないので、ここに書けるのはこれだけです。

 南大門から大仏殿に向かうと、池に照り映えるその姿を己が眼で見て、まさに息を飲むという喩えが実感できます。素人の私ですら、夜なのにこんな写真がデジカメで撮れるのです。私の腕ではなくて、ソニーのサイバーショットというカメラがいいからでしょうが……。


160601_toudaiji5


 この灯火会という催しのすばらしさは、人工的な光を当てるということに留まらない、計算された以上の効果を我々の心の中に残してくれることにあると思います。これまでに体験したこともないものを見ることにより、そこに自然の中の神秘さを感得することは必定です。

 奈良も、なかなかやるのです。
 
********************** 以上、復元掲載 **********************
 
 
 

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

Powered by Six Apart
Member since 07/2008