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2016年8月16日 (火)

京洛逍遥(420)大雨洪水警報の中での送り火 -2016-

 昨年の大文字は、ちょうど雨が止んだ8時からの点灯でした。

「京洛逍遥(373)雨間に6万人が見上げた大文字 -2015-」(2015年08月16日)

 一昨年は大雨の中での送り火でした。

「京洛逍遥(335)大雨の後の如意ヶ岳を焦がす大文字」(2014年08月16日)

 今年は、京都市周辺に大雨洪水警報から出る中、午後8時点火の30分前に突然窓を叩く大粒の雨が襲来しました。
 昨日の夕刻にも大雨が降り、すぐに上がったことから、8時前には止むだろうと思って近くの出雲路橋に出かけることにしました。
 しかし、橋に行くまで一向に止む気配がないどころか、ますます酷い豪雨となってきました。骨折で不自由になっている足を運ぶ足元は、大水が道路を川のように流れて行きます。
 近所の方も、五山の送り火に出かけようとする人はほとんどいらっしゃいません。
 途中で数人の方に出会っただけです。

 痛めた足には、ギプスの上からビニール袋で防水をしています。しかし、あまりの水嵩のためにしだいに染み込んで来ます。河原も、泥水となっています。

 午後8時になっても、如意ヶ岳に火の手は上がりません。


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 出雲路橋では大勢の方が傘をさして、如意ヶ岳の大文字点火を待っておられます。
 雨足はもうあたりを水浸しにし、見物人もしだいに減っていきます。


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 20分ほど待って、帰ろうとした時でした。
 出雲路橋の上から上流の北大路橋を望むと、上賀茂のあたりに「船形」が見えました。昨年も、このあたりから見た船形です。


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 昨年は、ここから北東方向に、松ヶ崎の「妙」と「法」も見えました。
 しかし、今年はまったく見えません。点火できなかったのでしょうか。

 帰ろうとしていた時に、突然太いマイクが突き出され、「NHKの者ですが……」とインタビューの女性の顔が透明のビニール傘越しに現われました。横には、ビニールで覆ったビデオカメラが私に向けられようとしています。
 すぐに手を左右に振って、結構ですと言ってそそくさと立ち去りました。
 カメラが構える右側の袖は、もう雨でずぶ濡れです。びしょびしょに濡らしたギプスを映されたのでは、それこそ堪りません。

 船形一つだけでも見られたので、ご先祖様も無事にお帰りになったことにして家に入りました。するとすぐに娘から電話があり、テレビでは京都五山のすべてに点火したと言っている、とのことです。

 それなら如意ヶ岳の大文字は、今からなら北大路橋へ行けばまだ残り火が見られるかもしれないと期待して、すぐに傘をさして出かけました。

 北大路橋に着いても、如意ヶ岳に火は見えません。
 西詰めの広場で、お二人の年配の夫婦の方に出会いました。
 どちらからともなく、テレビで点火したとのことなので大急ぎで出直してきたことを話しながら、いつもはあのあたりに出るのにと言葉を交わしました。
 そのお二人も、この近くの方のようです。

 交通規制と警備を終えようとなさっている警察官の方に聞くと、先ほど如意ヶ岳も遅れて点火したようだが、すぐに消えてしまったようです、とのことでした。

 ということで、今年は一番の見ものの如意ヶ岳の大文字は見られませんでした。
 しかし、船形が見えたので、これで今年も無事に後半を過ごせることでしょう。

 浴衣姿の観光客の方が多かったように思います。
 これに懲りずに、また来年もお越しください、と声をかけたくなりました。

 さあ、今年の後半戦がスタートします。
 これまでと変わらず、常に前を向いて、さまざまなことにチャレンジしたいと思います。
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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