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2016年8月24日 (水)

古都散策(60)移転7・古都散策(18)夏の奈良公園と浮御堂

 今夏は古都奈良を散策する予定でした。
 しかし、思わぬ骨折というトラブルに見舞われ、それが叶わなくなりました。
 過去の記事でクラッシュしたために読めなくなっているものから奈良の話を復元し、行った気分になることにしました。

 ここで取り上げている東大寺や浮御堂は、山田洋次監督の映画『男はつらいよ 第一作』(昭和44年8月封切)に出ていました。


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 そのことを、昨日たまたま観たホームビデオの映画で再確認したのです。そんなこんなで、今日はこの奈良公園周辺を取り上げます。

 映画では、旅に出た寅さんが、御前様(笠智衆)とその娘冬子(光本幸子)に奈良で出会います。浮御堂の前で記念写真を撮ってから奈良ホテルに入るシーンは、覚えておられる方も多いことでしょう。御前様が浮御堂を背景にして「チーズ」ではなくて「バター」と言うのも、懐かしい場面でした。
 
(※本記事は、平成19年3月に消失したブログの復元です。)

********************** 以下、復元掲載 **********************
 
2006年9月10日公開分
 
副題「光の庭と池の静けさの中を彷徨う(8月8日)」
 
 東大寺の南大門から南の飛火野に向かって歩きながら、参道のすぐ左手にある若草山に目を転じると、小さな灯籠の絨毯に驚かされます。正面には、シルクロード国際交流館が聳え、その裏手の若草山には光の文字が刻まれています。この現世において、突如として幻想的な空間の中に身を置くことができます。

 ここには、自分の灯籠を置くこともできるので、無限の世界に自分も参加できるのです。自然の中の夜の闇に溶け込める体験は、おそらく貴重なものとなることでしょう。歴史と文化が横溢する、古都ならではの、ぜいたくな仕掛けです。


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 光の庭から飛火野に歩いていくと、奈良公園の浅茅が原に至ります。ここでも、これまた灯籠が無数に置いてあります。
 その脇道の通路には、竹筒の中でロウソクが燃えています。足下から視線の先が、柔らかで暖かい光の点でエスコートしてもらえます。

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 さらに南へ下ると、ライトアップされた円窓亭の真下に、浮御堂が見えてきます。薄暗い中で、不思議な雰囲気の休憩所となっています。その周りの池には、提灯を捧げた貸ボートに乗る2人連れが幾組か、静かな水面にユラユラと漕ぎ出しています。
 池の汀にも光の点が集まっていて、悠久の小宇宙を見せてくれます。

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 時間がいくらでも吸い取られるかのようなこの地を後にするのは、幾分ためらわれます。しかし、帰り道は満ち足りた思いで、ブラブラと夜の奈良公園を彷徨うことになりました。
 
********************** 以上、復元掲載 **********************
 
 
 

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NPO法人〈源氏物語電子資料館〉広報室より

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